「シカゴ」などで知られる俳優のジョン・C・ライリーが、俳優レオナルド・ディカプリオに映画「タイタニック」のオファーを断るよう説得していたという。
1993年の映画「ギルバート・グレイプ」で共演したディカプリオと話をした際、97年のジェームズ・キャメロン監督による「タイタニック」を断り、同年公開の映画「ブギー・ナイツ」に出演するよう勧めたライリー。理由は後者の監督であるポール・トーマス・アンダーソン氏との仕事は、あまりにも素晴らしい機会だったからと説明した。
俳優のテッド・ダンソンがホストを務めるポッドキャスト番組「Where Everybody Knows Your Name」で、ライリーは当時をこう振り返った。「『ブギー・ナイツ』の製作を進めていた頃、ポルノをテーマにした作品に出演することはタブーと見なされていた。今では想像もつかないことだけど、誰もが覚えているはずだ。俳優たちやマネジャー、エージェントたちは皆、『ポルノ?ちょっと待て、いや、無理だ』という反応だった。しかも映画にはペニスが映る。誰もが『いや、絶対に無理』と言っていた」
70年代を舞台にした「ブギー・ナイツ」は、若きエディ・アダムス(マーク・ウォールバーグ)がポルノスターのダーク・ディグラーとしてスターの座に上り詰める姿を描いている。
ライリーによると、アンダーソン監督はディカプリオに主役を演じてほしかったそうだ。「マーク・ウォールバーグにオファーが出る前、ポール(アンダーソン監督)は本当にレオ(ディカプリオ)に演じてほしかったんだ。僕はすでにメアリー・スティーンバージェンやレオと『ギルバート・グレイプ』を一緒にやっていて、レオのことは知っていた。レオが17歳の時に出会ったんだ。だから僕は『ポール、その役の交渉を僕に任せてくれ。この子を君の映画に出させてみせる。子供の頃から知っているんだから』と話した」と振り返る。
しかし、ディカプリオにはちょうど「タイタニック」のジャック・ドーソン役のオファーが入ったところで、ライリーはこう続ける。「シルバーレイクのヒルハーストでディカプリオと顔を合わせた際、僕はこう伝えたんだ。『いいかい、レオ、ひとつ言わせてくれ。あの『タイタニック』って映画は、沈む船の話だろ。船が沈むなんて誰もが知っているんだ! 誰が乗っているかなんて、誰も気に留めやしないよ』とね」「アンダーソン監督は今後、最も才能ある映画監督の1人になるだろう、このチャンスを逃すべきではないと説得したんだけど、ディカプリオは『タイタニック』を断る決意を固めるには至らなかった」「ディカプリオは『うーん、どうかな。エージェントたちはみんな、これが超大作になるから出演すべきだと言っているんだ』という感じだった。それで僕は『本当だよ、ブラザー。本気で言っているんだ。僕が間違ったアドバイスをするわけがない。沈む船の話なんだから』と返した」
結局、「タイタニック」への出演を選んだディカプリオについて、ライリーは「本人の代わりに話すことはできないけど『タイタニック』がもたらした大成功は、彼にとって祝福であると同時に呪いでもあったと思う。若い男にとっては、あまりにも大きな出来事だった。ディカプリオも『もし別の道を選んでいたら、どうなっていただろう』と感じていたのではないかな」と語った。
そして、2025年8月にディカプリオ本人もエスクァイア誌に対し、「最大の後悔は『ブギー・ナイツ』に出演しなかったこと」と認めていた。
しかし、そのアンダーソン監督とディカプリオは25年のアクションスリラー映画「ワン・バトル・アフター・アナザー」でついにタッグを組むこととなった。