米国において「UFO関連人物」の失踪や死亡が相次ぎ、失踪に関しては「UFOによる誘拐か?」などの憶測も出ているという。こうした事案を受け、トランプ大統領が「宇宙人情報に関する発表を行う」と表明したことも報じられた。一連の動きについて、ジャーナリストの深月ユリア氏が米国での報道内容をまとめ、日本の専門家からも見解を聞いた。
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CNNなど複数のメディアの報道によると、米オハイオ州のライト・パターソン空軍基地に勤務していた元少将、ウィリアム・ニール・マッカスランド氏が失踪した。同氏は2026年2月27日、ニューメキシコ州の自宅から姿を消したとされ、現在も詳細は明らかになっていない。
同氏は国防総省のGPS(全地球測位システム)計画の主任技術者、宇宙配備型レーザー計画室のシステムプログラム責任者、国防総省の特殊プログラム責任者を務めたほか、ライト・パターソン空軍基地の空軍研究所を率いた経歴も持つ。同基地は米空軍の研究機関が置かれ、古くから「米軍のUFO研究拠点である」という推測もされている。英デイリーメールによると、4月8日にも、基地周辺で夜空から無音のまま降下する5つの謎の光が目撃されていて、目撃者の間では「UFOではないか」との声も上がった。
こうした状況から、一部ではマッカスランド氏の失踪についてもUFOによるアブダクション(誘拐)ではないかとの見方が取り沙汰されている。
UFOなど超常現象に詳しい作家の山口敏太郎氏は筆者の取材に対して「昨今、UFOに関連する人物の失踪や怪死が多発している」と指摘した上で、「UFO研究家のジェイソン・トーマス氏が不審な死を遂げています。また、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーライターであるデビッド・ウィルコック氏は米国防省がUFO情報開示を行ってきた過程の中で、関連記事を出したりしたキーパーソンですが、やはり不審な死を遂げています。他にも、天体物理学者のカール・グリルマイヤーが今年2月に自宅の玄関先で射殺されました」と3件の事案を挙げた。
山口氏が挙げた人物について、報道されている範囲で経緯と時期を以下に列挙する。
・トーマス氏は25年12月に失踪し、26年3月に遺体で発見。検視では溺死と判断され、現時点で事件性は確認されていないとされる。
・グリルマイヤー氏は26年2月16日、米カリフォルニア州の自宅玄関先で銃撃を受け死亡。この事件では容疑者が逮捕され、一般的な刑事事件として捜査が進められている。
・ウィルコック氏は26年4月20日、米コロラド州の自宅で死亡確認。警察発表では、自ら発砲したことによる死亡とされている。
いずれのケースも、現時点でUFOや宇宙人の関与を示す公的な証拠は確認されておらず、個別の事案として、事故や自殺、犯罪といった可能性が示されている。山口氏は失踪や怪死の背景について「UFOや宇宙人の仕業だとは限らない…という見方もありますが、今年7月には、トランプ大統領が宇宙人に関する情報を発表すると表明しています」と付け加えた。
トランプ米大統領は今年2月に「政府が保有するエイリアンや地球外生命体、未確認航空現象やUFOに関するファイルの特定と公開を開始するよう指示する」と表明し、関連資料について「非常に興味深く重要なものだ」と述べたことがロイターやCBSなど複数の海外メディアで報じられた。トランプ氏は4月にも「UFOに関する情報をできるだけ公開する」と発言している。
果たして、どのような内容が公開されるのか。いずれにしても、謎の光と相次ぐ出来事、その背後に何があるのか、答えはまだ明らかになっていない。