司会者のジミー・キンメル(58)が、ドナルド・トランプ大統領(79)によるコメディアンへの「戦争」について「停戦協定」を呼びかけた。 深夜の冠トーク番組で知られるジミーはトランプ氏が再度ABCに対し、「まったく面白くない」コメディアンを解雇するよう促し、「テレビで最も視聴率の低い番組のひとつを無能にも司会している」と非難されたことを受け、冗談まがいの反応を返した。
4月30日放送の「ジミー・キンメル・ライブ!」でのモノローグの中で、トランプ氏の「トゥルース・ソーシャル」への投稿に言及したジミーは、大統領の支持率が2期目にして過去最低を記録したことを報じる見出しに触れた。 「『史上最低の視聴率のひとつ』どころか、史上最低の視聴率を『無能に』維持していることが解雇の理由なら、あなたもあまりうまくいっていないことだし、我々2人ともがクビになるべきだ!」
その後、ジミーはトランプ氏による自身への度重なる攻撃に話題を移し、その行動を現実の戦争に例えた。 「トランプ氏は今、3つの戦争を繰り広げている。イラン人、ウクライナ人、そしてコメディアンだ」「この紛争がエスカレートするのではないかと心配している。トランプ氏はハリウッド・ブルバードを封鎖するかもしれない」とした。
さらに、ジミーはトランプ氏と自身との間に和平交渉が行われる可能性を示唆し、「使節団を送ってくれ。J・D・ヴァンス氏(副大統領)と(トランプ氏の娘婿の)ジャレッド・クシュナー氏、それに君の友達の不動産ブローカー全員送ってくれ。中立的な場所で会おう」「パキスタンとか、いや、ヴァン・ナイズ(ロサンゼルスにある平凡な郊外地区)とか。通りの先の(スポーツバー・チェーンの)『バッファロー・ワイルド・ウィングス』に行ってもいいだろう」「停戦協定を結べるかどうか試してみようじゃないか。これは双方にとって良いことかもしれない。僕は仕事を続けられるし、君は11回目の戦争を終わらせられるのだから」と続けた。
今回の対立再燃はジミーが4月25日放送の同番組内で、ファーストレディのメラニア・トランプ夫人(56)の容姿や誕生日を揶揄するジョークを飛ばし、反発を受けていた最中に起きた。ジミーはトランプ氏との年齢差を皮肉ってメラニア夫人を「期待に満ちた未亡人のような輝き」と表現したほか、彼女が誕生日を「窓の外を眺めながら『私は一体何をしてしまったのか』とつぶきながら」自宅で祝うだろうと茶化した。
これらの発言はモデルから大統領夫人となり、常に批判の的にさらされる立場を選んだメラニア夫人が、現在の境遇やトランプ氏との結婚を実は後悔しているのではないか、という世間の邪推を孤独な独り言として演出したものだ。トランプ夫妻はこのジョークを「暴力の教唆」であるとして激しく非難し、ジミーの解雇を要求しているが、ジミーはこれに対し、あくまで2人の年齢差をネタにした「軽いジョーク」であると反論している。
また、トランプ夫妻からの圧力にもかかわらず、ABCはジミーや番組の放送停止を検討していないとされている。先日、ABCの内部関係者はページ・シックスに対し、同局はジミーを支持し続けており、解雇や番組打ち切りの計画はないと明言した。同関係者はさらに「通常通り収録が再開されています。関係者一同は前を向いていますよ」と付け加えた。