ロックバンド・エアロスミスのフロントマン、スティーヴン・タイラー(78)に対して起こされていた性的暴行訴訟の大半が裁判所によって棄却された。原告のジュリア・ミズリー氏は10代の頃に関係を持った際、「グルーミング」や「操作」を受けたと主張し、スティーヴンが回想録「スティーヴン・タイラー自伝」で自らを「ほとんど『10代の花嫁』だった」と記したことも、事実上の認めだと訴えていた。
だが米ビルボード誌によると、4月28日、パトリシア・A・ヤング判事は当時2人が暮らしていたマサチューセッツ州では時効が成立しており、訴えの大部分は認められないと判断。同州では同意年齢が16歳である点も指摘された。一方、カリフォルニア州では特例により時効が適用されないとして、短期間の州訪問中に起きたとされる一夜に関する主張のみが審理対象として残された。
スティーヴン側の代理人は声明で、「これはスティーヴン・タイラーにとって大勝利です。本日、裁判所は本件の主張の99.9%を棄却しました。3年間の関係のうち、50年以上前の一夜だけが残されたにすぎません。8月31日の審理に向けて準備します」と語っている。
ジュリアは2022年に提訴し、1973年、16歳だった自身に対し、スティーヴンが名声を使って生活を支配し、親と法的後見契約まで結んだ上で、3年間にわたり性的暴行を加えたと主張していた。スティーヴン側は双方同意の「恋愛関係」だったと反論していた。