もうすぐゴールデンウィーク(GW)ですね。「今年はどこに連れて行こうか」と頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか。
こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。
遊園地やショッピングモールなどのお出かけも楽しいですが、実は「賢い子(知的好奇心や非認知能力が高い子)」の親御さんは、休日の過ごし方にちょっとした共通の工夫をしています。
国内外の調査データから見えてきた、賢い子の親が実践する「お出かけの選び方」と、思考力を伸ばす「前後の準備&声掛け」の秘訣をご紹介します。
◆「賢い子」の親はどこへ連れて行くのか?
賢い子の親は、与えられたものを楽しむだけの「消費型」の娯楽よりも、子供の自己主導性を刺激する「体験型」の場所を意図的に選ぶ傾向があります。
①「本物」に触れる(博物館・科学館・美術館)
難関大生を対象としたアンケート調査では、幼少期に「博物館や科学館」へ頻繁に連れて行ってもらった割合が、一般家庭よりも有意に高いことがわかっています。「本物」が放つ圧倒的な情報量が、子供の知的好奇心のスイッチを押します。
②予測不能な「自然環境」(キャンプ・里山など)
米国の最新の教育心理学研究では、予測不能な事態が起こる「自然環境」での活動が、子供のレジリエンス(回復弾力性)や問題解決能力を劇的に向上させると指摘されています。
③意外な盲点「図書館や近所の公園」
特別な遠出だけでなく、日常的に「知識にアクセスできる場所」や「自由に遊びを工夫できる場所」へ行くことをルーティン化しているのも特徴です。
◆当日の学びを10倍にする「行く前」の3つの準備
実は、「どこへ行くか」以上に大切なのが「事前の準備」です。
①図鑑で「予習」しておく
行く場所に関連する図鑑や絵本を事前に読んでおきましょう。現地で「あ、図鑑で見たのと同じだ!」という「アハ体験(知っているものを見つける成功体験)」を作ることができます。
②子供に「ミッション」を与える
「今日は青い色の生き物を3つ探そう」「一番古いと思うものを写真に撮ろう」など、小さな目的を持たせると、子供の観察眼は驚くほど鋭くなります。
③スケジュールを一緒に立てる
親がすべて決めるのではなく、パンフレットを見せながら「どっちのルートで行く?」と子供に決めさせます。これにより「連れて行かれるお出かけ」から「自分のお出かけ」へと主体性が育ちます。
◆思考力を引き出す「最中の声掛け」
現地に着いたら、親御さんは「教える先生」になる必要はありません。知識をひけらかすよりも、次の2つのアプローチを意識してみてください。
①オープン・クエスチョン(正解のない問い)
「あれは〇〇だよ」と結論を教えるのではなく、「なんでこんな形をしていると思う?」「もしこれが今動き出したらどうなるかな?」と、思考プロセスや想像力を促す問いかけをしてみましょう。
②親自身が本気で楽しむ
実はこれが一番大切です。「お母さん、ここが面白いと思った!」と親自身が感動している姿を見せることで、子供は「学ぶこと=楽しいこと」だとインプット(ミラーリング)します。教育学では、親子が同じものに関心を向ける「Joint Attention(共同注意)」が、最も子供の能力を伸ばすと言われています。
◆まとめ
今年のGWは、知識を「教え込む」お出かけではなく、親子で一緒に「発見し、驚く」お出かけにしてみませんか?事前のちょっとした準備と声掛けの工夫だけで、子供の好奇心は無限に広がっていきます。ぜひ、ご家族で最高にワクワクする休日をお過ごしください!
<プロフィール> 鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。