インスタグラム、フェイスブックなどを運営するMeta社の最高経営責任者(CEO)マーク・ザッカーバーグ氏が、従業員への「対話とフィードバック」の提供を目的とした、自身の3Dアバターの開発に携わった。「フィナンシャル・タイムズ」紙が報じたもの。ザッカーバーグ氏は、自身の業務負荷を管理するためのCEO AIエージェントも開発中だという。
Meta社は現在、AI分野の競争を勝ち抜くため、データセンターや研究人材に数十億ドルを投資している。
CEOが自身のAI版を作成する動きは他にも見られ、Uberのダラ・コスロシャヒCEOは、スタッフがプレゼンテーションの予行演習を行うための「ダラAI」を作成したことを、ポッドキャスト「Diary of a CEO」で明かしている。
しかし、こうした取り組みには懸念の声も上がっている。ディープフェイクの専門家で内務省の顧問を務めるヘンリー・アジャー氏は、AI CEOとのやり取りが企業文化に与える影響や、アバターとの対話にどれほどの重みがあるのかという点に疑問を呈した。また、AI動画スタートアップ「Synthesia」のアレクサンドル・ヴォイカ氏も、重要な情報を伝える際に本人が直接赴く場合とAIを派遣する場合とでは、受け止められ方が異なると指摘し、技術の活用には慎重な判断が必要だとの考えを述べている。