女優メリル・ストリープが、映画「プラダを着た悪魔」(2006年)での役作りで、2人の映画監督をモデルにしていたことを明かした。
第1作で冷徹な雑誌編集長ミランダ・プリーストリーを演じたメリルは、キャラクターのインスピレーションが「VOGUE」編集長アンナ・ウィンターから得られたという長年の噂を否定。実際には、2014年に亡くなった映画監督マイク・ニコルズさんとクリント・イーストウッドとの仕事経験に基づいた演技であったと語った。
「ザ・レイト・ショー with スティーヴン・コルベア」に出演した際、メリルはこう説明している。「私は基本的に、あの(撮影の)間ずっとマイク・ニコルズを模倣していた。もしマイクとクリント・イーストウッドの間に子供が生まれたら、それがミランダ・プリーストリーになる。現場での指揮のやり方がモデルだった。マイクは、ある種の皮肉なユーモアを交えて指揮を執る。ミランダも、自身の発言が嫌味だと理解しつつ、同時にそれが面白いとも分かっている。その進め方は、周囲からは意地悪に受け取られがちだが、実は面白いと私は思う」。メリルはマイクさんが監督を務めた映画「心みだれて」(1986年)で主演するなど、仕事をともにしていた。
そしてメリルはイーストウッドについても言及した。「クリントは決して声を荒らげない。指示を出す際、人々は彼の言葉を聞き逃さないよう身を乗り出す必要があった。リハーサルをそのまま本番として撮影し、すぐに次のシーンへ移るため、スタッフは常に身構えていた。私以外、誰も座っていなかった」
ローレン・ワイズバーガー氏の同名小説を原作とする「プラダを着た悪魔」での演技について、メリルは、イーストウッドにはこの事実を話さなかったものの、ニコルズには伝えたそうで「マイクに話したら、彼は大喜びしていた」と続けた。
一方で、かねてミランダのモデルと目されてきた「VOGUE」の長年の編集長アンナだが、2006年の同映画プレミアにおいて、内容を全く知らないまま「プラダ」の衣装を着用して出席したことを認めている。
ポッドキャスト「ザ・ニューヨーカー・ラジオ・アワー」で、アンナは当時をこう振り返った。「映画の内容が分からないまま、プラダの服を着てプレミアに出席した。ファッション業界の人々は、映画が私を厳しい視点で描くのではないかと心配してくれていた。だが、メリル・ストリープが演じているというだけで素晴らしいことだった。実際に鑑賞すると非常に楽しめたし、機知に富んでいた。エミリー・ブラントら出演者も素晴らしく、最終的には公平な描写だったと思う」
なお、「プラダを着た悪魔2」は5月1日に公開される。