2021年に99歳で亡くなったエリザベス女王の夫フィリップ殿下は、死去するまでの約8年間、極秘ですい臓がんと闘っていたという。この事実は、王室史家ヒューゴ・ヴィッカーズによる新著『Queen Elizabeth II』に記されている。
ヴィッカーズによれば、殿下は2013年6月に手術不可能なすい臓がんと診断され、その後も長年にわたり病と共に生きていたという。
ウィンザー城で迎えた最期の様子について、ヴィッカーズはこう記している。「亡くなる前夜、彼は看護師の目を逃れ、歩行器で廊下を進み、オーク・ルームでビールを飲んだ」翌朝、殿下は起床して入浴し、体調不良を訴えたのち、静かに息を引き取ったという。この時点で、診断から約8年が経過しており、一般的な生存期間を大きく上回っていたとされる。
エリザベス女王は、その瞬間に立ち会っていなかった。かつて女王が「出かける時は知らせてほしい」と頼んでいたにもかかわらず、「殿下は20分前にお出かけになりました」と告げられることが度々あり、今回も別れの言葉を交わせなかったことに、女王は強い憤りを感じていたと記されている。