香川県・小豆島の誓願寺(せいがんじ)にある大ソテツが、あまりの勢いの良さから「元気すぎる」とSNSや参拝客の注目を集めている。
このソテツは大正12年に国指定天然記念物となった名木で、植物学者の三好学博士によると推定樹齢1000年以上だそう。1本の幹からおよそ100本もの枝が分かれ、毎年あちこちに花を咲かせる姿は生命力に満ち溢れている。あまりの成長ぶりから周囲の玉垣を越え建物に接触するほどになったため、10年前から保存整備計画が立てられるほど。誓願寺の住職である関口慈蘊さんに、この元気すぎるソテツについて話を聞いた。
――由来は?
住職:江戸時代の大金持ちが寄進したものと伝えられていますが、寺の伝承では行基菩薩がお手植えされたとも言われているんです。ソテツは雌雄異株ですが、この木は雌株ですので、いわば「媼(おうな)の樹」ですね
――勢いよく育つ理由は?
住職:寺伝としては、北に山、東に川、南に大池、西に大道という条件が揃った「四神相応の地」であり、「陽に開き陰に閉ず」という地勢からだと伝えられています。専門家の方は、三方を山に囲まれて風の影響が少なく、日差しが十分で豊富な地下水に恵まれているためだと推測されます。近年の温暖化も相まって、ますます元気になっているようです。
――管理する上での苦労は?
住職:天然記念物なので勝手にいじれないというジレンマはありますね。剪定などの負担もありますが、自分が住職をしている間は絶対に枯れないで欲しいと切実に願っています。物も100年経てば付喪神になると言われますが、この木は1000年です。精霊が宿っていても不思議ではありません。
――このソテツと、どのように向き合っていきたいですか。
住職:長きにわたって、様々な時代、様々な人の営みを眺めてきたことでしょう。もし話ができれば、その物語を聞いてみたいと考えています。いつかそれができるように、私自身も修行に励んでいるところです。老木でありながらどんどん成長を続ける姿から、参拝される方々にもぜひ元気を持ち帰っていただきたいですね。
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SNSや現地を訪れた人々からは、「生命力の塊のような姿に圧倒された」「見ているだけでパワーがもらえる」など感動の声が寄せられている。なお剪定や防護整備調査の負担などがあるので寄進はいつでも大歓迎とのことだ。
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