人気ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターによる、俳優のティモシー・シャラメへの平手打ちシーンは本気度マックスだったようだ。2026年の注目作「マーティ・シュプリーム世界をつかめ」でティモシー演じる主人公マーティ・シュプリームの親友ウォリー役を務めたタイラー。ボウリング場での対峙シーンでジョシュ・サフディ監督は、ティモシーへの怒りを全てぶつけるよう促したという。
バラエティ誌にサフディ監督はこう明かす。「映画の中で非常に重要な瞬間だが、ごく短いシーンだ。タイラー・ザ・クリエイター(本名タイラー・オコンマ)が演じるウォリーは、マーティの友人で夢を見る余裕を持っていない。そこに苛立ちがある。ボウリング場で小細工を仕掛ける場面で、マーティが悪役を演じ、ウォリーが被害者を演じている。彼は周囲を味方につけようとしているんだ」「そこでタイラーに、マーティへの怒りを最大限にぶつけるよう指示した」
そして、タイラーが予想以上に指示を実行。ティモシーの顔へ平手をお見舞いしたそうで、ティモシーが全く予期していなかったこともあり、この演出は大成功だったとサフディ監督は続ける。「ワンテイクでタイラーは本当にやり切った。ティミーに手を振りかざし、眼鏡を顔に押し付けたんだ」「その瞬間、エキストラたちの反応が見える。ティミーを油断させるため、エキストラに常に台詞を言わせていたから、彼は常にエキストラとやり取りしなければならなかった」 「その瞬間、ティモシー・シャラメは『なんてこった、この男は人前で僕の顔を押しつけた』という表情を見せた」「そこには謙虚さがあるが、それは演技の下に潜んでいる。この映画で最も感動的な瞬間のひとつだ」「私はいつもティミーにそう伝えているし、タイラーがそこまで踏み込んでくれたことに感謝している。俳優が自己を超越し、自分自身と融合する瞬間こそが、まさにそれだ」
ちなみに、同映画でサフディ監督はティモシーにわざと+10のコンタクトレンズを着用させ、視界をぼかすことで実際の―10の眼鏡に頼らざるを得ない状況を作ったことを明かしていた。ティモシーはこのコンタクトレンズでめまいがすごく、水槽の中にいるような感覚に陥っていたそうだ。