2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟」です。天下統一を果たした豊臣秀吉の弟・秀長が主人公であり、主演は仲野太賀さんが務めます(兄の秀吉役は池松壮亮さん)。これまで秀吉を主役にした大河ドラマは複数回、制作されてきました。古くは1965年放送の「太閤記」であり、この時は緒形拳さんが秀吉を演じています。続いては1996年放送の「秀吉」です。秀吉役を竹中直人さんが演じて、その熱演が話題となりました。ちなみにこの時は弟の秀長を髙嶋政伸さんが演じています。
これまで秀長を主役にした大河ドラマは制作されていなかったのですが、大河「秀吉」の放送から30年の時を経て、ついに戦国の「名補佐役」とも評される秀長が主役の大河ドラマが放送されるのです。前述したように大河「秀吉」では秀長を髙嶋政伸さんが演じていましたが、この時は破天荒でテンションが高い秀吉を冷静にフォローする様が描かれていました。今回の「豊臣兄弟」では2人の兄弟の関係をどのように描いていくかが1つ注目されます。
また秀吉物、戦国物の大河で注目を集めるのは織田信長です。今回、信長を演じるのは2022年の大河「鎌倉殿の13人」で主役の北条義時を熱演した小栗旬さん。96年放送の「秀吉」の信長役は渡哲也さんであり、この時も信長は人気を集め、登場回数が増やされたとの逸話が残っているほどです。信長と秀吉の「主従関係」をどう描いていくかも「豊臣兄弟」の見所でしょう。
「豊臣兄弟」は96年放送の「秀吉」と何かと比較されることが多いかもしれません。話の筋がほぼ同じだからです(もちろん大河「秀吉」では秀長死後の事も描かれましたが)。大河「秀吉」は歴代大河ドラマの中でも上位に位置する高視聴率を獲得しています。主役の秀吉のインパクト、信長の重厚さ、脇を固める秀長・おね(秀吉の妻)・明智光秀などのキャラクターの存在感。そういった俳優たちの演技が評価されたのでしょう。「豊臣兄弟」は「秀吉」を超えることができるのか?俳優たちの演技と脚本の妙が(これはどのドラマでも言えることですが)成功の鍵を握っています。