テレビ朝日系で放送された人気アニメ「SLAM DUNK」の安西光義先生役などを担当した声優の西村知道(にしむら・ともみち)さんが11月29日に死去していたことが8日、分かった。79歳。千葉県出身。所属事務所「アーツビジョン」が8日、公式サイトなどに文書を掲載して発表した。
西村さんの訃報を受けて「SLAM DUNK」で三井寿の声を担当した声優・置鮎龍太郎が8日にXを更新し、思いをつづった。西村さんとの2ショットを掲載。「私にとっての安西先生でもある西村知道さんの訃報。Blu-ray BOXの発売記念でご一緒させていただいたのは、ちょうど10年前でしたか」としみじみ。「最後にお会いしたのは、おじゃる丸。優しい笑顔とお声、いつまでも忘れません。謹んでご冥福を。」と悼んだ。
最後は「諦めたらそこで試合終了ですものね。」。
「SLAM DUNK」の劇中で安西先生が中学生時代の三井にかけた言葉「諦めたらそこで試合終了だよ」は同作ファンのみならず、老若男女あらゆる人々の心に刻まれた名ゼリフ。西村さんへのリスペクトを込めてつづった。
また、ベテラン声優・古川登志夫は2022年10月25日のXに投稿した西村さんとの2ショットを再掲載。「西村知道さんの訃報に接した途端、強烈な喪失感に襲われた。それは僕の両親が亡くなった時のそれを上回るり大きなものだった。戦友、同僚、僚友、どんな言葉に置き換えても足りないほどの関係だった。」とショックを明かした。
西村さんが誕生日が1カ月半ほどだけ早い同い年。同じ劇団だった時期もあったという。「律儀に、先に行くな、知道!……だめだ、頭がカーッと熱くなって涙が止まらん……『謹んで哀悼の意を表します』なんて知道に言う日が来るなんて………ほんとなのか……」と信じられない様子だった。