韓国俳優のシン・ハギュン(51)、オ・ジョンセ(48)、ホ・ソンテ(48)が新ドラマ「Fifties Professionals」で共演すると11月11日、現地放送局・MBCが発表した。2026年の上半期に放送予定で、僻地の島を舞台に繰り広げられるアクションコメディー。それぞれ独特なキャラクターを演じるという。
同作は一見平凡だが、かつては勢いのあった3人の男が運命により再び動き出す物語。世の中に揉まれ、体は衰えても、義理と本能だけは変わらない。人生の50%を駆け抜けてきた本物のプロたちによる「濃密アクションコメディー」が繰り広げられるという。それぞれの分野で名を馳せていた3人の男が、ある事件をきっかけに僻地にあるヨンソン島に左遷され、10年間明かされずにいた“あの日の真実”を追い求める物語を、笑いと涙を交えて描く。
シン・ハギュンは、かつて国家情報院のナンバーワン潜入捜査官だったチョン・ホミョンを演じる。濡れ衣を着せられ、国家情報院を追放されたホミョンは、ヨンサン島で身分を偽り、オラン飯店の料理長として働きながら、自身をこのような目に遭わせた“ある物”を追う。
1998年に映画「あきれた男たち」でデビューしたシン・ハギュンは、その後もさまざまなジャンルの作品で活動。2000年には、パク・チャヌク監督の「JSA」で北朝鮮の兵士を演じて大きな印象を残し、その年の「青龍映画賞」で助演男優賞をはじめ、あらゆる国内の授賞式で今年の新人に選ばれた。2002年の映画「復讐者に憐れみを」では、聴覚障害者のリュウ役が高評価を受け、2003年の「地球を守れ!」ではビョングを演じ、韓国映画界を代表する怪優の座を手にした。
2019年には、1600万人を動員した「エクストリーム・ジョブ」で魅力的な悪役を演じ、2021年のJTBCドラマ「怪物」では、イ・ドンシク役で評論家と視聴者の双方から高評価を受け、「百想芸術大賞」テレビ部門最優秀男優賞を受賞。本作は、「悪い刑事~THE FACT~」以来、7年ぶりのMBCドラマ出演となる。
オ・ジョンセが演じるのは、記憶を失った北朝鮮の特殊工作員・ポン・ジェスン。ジェスンはかつて「プルゲ(神話に登場する獣)」と呼ばれた北朝鮮最高の“人間兵器”だったが、作戦中に不慮の事故に遭いヨンサン島に流れ着く。その後、自身のアイデンティティーへの葛藤と上司からのハラスメントに苦しみながら、失われた記憶を取り戻そうとする。
主演・助演や役の比重を問わず、さまざまな演技を見せてきたオ・ジョンセ。2010年に映画「生き残るための3つの取引」に悪役の記者として出演、2012年には男子取扱説明書」で主演を務め、本格的に大衆に名を知らしめた。2017年の「操作された都市」では残忍な悪役の演技が評価され、2019年の「エクストリーム・ジョブ」のテッド・チャン、ドラマ「椿の花咲く頃」のノ・ギュテ、「ストーブリーグ」のクォン・ギョンミン役などで、大衆からの知名度を高めた。
2020年の「椿の花咲く頃」では、「百想芸術大賞」テレビ部門助演男優賞を受賞。2021年の「サイコだけど大丈夫」では、同部門設立以来初となる2年連続での受賞を達成した。MBCドラマへの出演は、「ミッシングナイン」以来9年ぶりだ。
ホ・ソンテは、“伝説のヤクザ”からコンビニ店長に転身したカン・ボムリョンを演じる。組の2番手だったボムリョンはある事件により組織が解体されると、復讐のために“ある物”とホミョンを追ってヨンサン島にやって来る。兄貴分の世話をしながら、すべてを元どおりにするため、壮大な計画を練る。
釜山大学卒業後、ホ・ソンテはLGエレクトロニクスの海外営業部で、ロシアと東ヨーロッパ市場のテレビ営業を担当。その後は大宇(テウ)造船海洋(現:ハンファオーシャン)の企画調整室に務めた後、2011年に34歳で退職し、俳優への道を歩み始める。約60本の映画に端役として出演する中、2016年の「密偵」で、オム・テグ演じるハシモトから平手打ちを食らうシーンで有名になり、2017年の「犯罪都市」では、毒蛇(ドクサ)役で名を知らしめた。
2021年にはNetflixドラマ「イカゲーム」でチャン・ドクスを演じ、韓国だけでなく世界中で認知度を高めた。その後、ドラマ「インサイダー」「アダマス 失われたダイヤ」「餌【ミッキ】」「グッドボーイ」などに出演し、大作俳優に。MBCドラマへの出演は「イモン~禁断の愛~」以来7年ぶりとなる。
「Fifties Professionals」は、壮絶な過去を一時的に封印した3人の男の密かな二重生活を描き、スリルを届ける。ホヨン、ジェスン、ボムリョンの間で繰り広げられる利害・対立関係と俳優たちの演技が融合し、よりスペクタクルな相乗効果を予感させる。
シン・ハギュンとオ・ジョンセは「エクストリーム・ジョブ」以来7年ぶり、シン・ハギュンとホ・ソンテは「怪物」以来5年ぶり、オ・ジョンセとホ・ソンテは「グッドボーイ」以来1年ぶりの共演となる。
キャスト解禁の情報に、ネットユーザーは熱い反応を見せており、3人の共演に対する信頼の声が続出。MBCドラマの公式Instagramには、「おお、シン・ハギュンさん」「楽しみです。3人ともファンです」「期待!!」「2026年最高の期待作」「海外でも早く配信してほしい」などのコメントが寄せられ、グローバルファンが期待を示している。