米人気ドラマ『フレンズ』で知られる俳優マシュー・ペリーさんが2023年10月、ケタミンの急性作用による事故死で54歳の生涯を閉じた。その事件に関連して有罪となった5人のうち、3日、医師のサルバドール・プラセンシアが最初に判決を受け、ロサンゼルス連邦裁判所は懲役2年6カ月と罰金5600ドル(約86万円)を言い渡した。
プラセンシアは夏にケタミンの違法流通4件を認めており、最高40年の刑が科され得る罪状だった。検察は3年を求刑していたが、裁判所はやや軽い刑を選択した。判決前、被告はペリーさんの家族に謝罪し「自分を裏切った。言い訳はない。彼の母親が言ったように彼を守るべきだった」と述べた。
法廷ではペリーさんの母スザンヌ・モリソンさんら家族も発言。記録に残る「moron(愚か者)」という同医師の侮辱的な表現を引用し、「息子は決して愚かではなかった」と強調した。さらに「人を守る誓いを立てたはずだ」と医師の責任を問いただした。
プラセンシアは自身に2歳の息子がいることを明かし、「正しく育てたい」と語ったが、過去の行為をどう説明するか悩んでいると明かした。今後も関係者の裁判は続く。