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小野田紀美氏「ビキビキくる」マンガ海賊版の被害、年間8兆5000億円にガチ怒り→正規版促進の思い

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
小野田紀美氏
小野田紀美氏

 小野田紀美経済安全保障担当相が28日、定例会見を行い、漫画の海賊版サイトについて「ビキビキとくる」と怒りをあらわにした。

 記者が、出版社や通信事業者で作る一般社団法人「ABJ」が、漫画などの日本の出版物を無断掲載している全世界の海賊版サイトの“タダ読み”の被害総額が、正規販売額の約12倍に当たる年間8兆5000億円にのぼると発表したと伝えた。その上で「見方を変えると、この(海賊版)対策をするだけでも確実に成長戦略の柱になる可能性があると思います」とし、所感を求めた。

 小野田氏は「聞いているだけでも…ビキビキとくるところですが」と怒りの半笑い。「海賊版による被害については、複数の団体等において、それぞれの考え方に基づいて推計を公表しているものと承知をしております」と数字についてコメント。「いずれにしても、コンテンツ産業の成長、クリエイターが適正な利益を確保していくためには、海賊版対策は極めて重要な課題です」とした。

 閣議決定された総合経済対策でも海賊版対策に触れられていることも伝え「海賊版対策の国際執行、そして正規版流通促進“読みたいけど正規版がないから海賊版に流れる”ということがないように、正規版の流通促進に投資する旨が明記された」と明かした。さらに、各省が連係して、日本の作品の外国ファンへの認知拡大や海外向けコンテンツの供給量の拡大を支援し「日本発のコンテンツの海外流通機能を強化する等の施策を進めるべく、これから司令塔として引き続き、取り組んでいきたいと思っています」と“正規コンテンツの海外輸出”のルートを構築する思いも示した。

 小野田氏は、漫画やアニメ好きな“ガチな人”として知られている。入閣時には「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などで知られる漫画家で参院議員の赤松健氏が自身のX(旧ツイッター)で「初入閣した小野田紀美(おのだきみ)大臣ですが、既にネットニュースで報道されているようにガチのオタクであり、女性向けシチュエーションCDやBLCDを中心に広報&プロデュースしていた、元本職の方です」と伝えていた。

 なお「ABJ」は出版者、電子書籍流通事業者、IT・通信事業者、著者権者団体といった複数の関係者で構成される民間団体。電子書籍の正規配信サービスであることを示す「ABJマーク」(Authorized Books of Japan=公認された日本の本)の交付などを行っている。

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