兵庫県の斎藤元彦知事が17日、公式SNSに動画を掲載し、感謝と決意を公表した。昨年の県知事選挙で再選してから1年が経過したタイミングでのコメントとなった。
斎藤氏は、青空をバックに自撮り動画を掲載。コメント全文は以下の通り。
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再選から1年となります。この間、県民をはじめ多くの皆様に支えていただきながら県政を前に進めることができました。心から感謝申し上げます。若者支援、防災対策、医療福祉など、県民の皆様の暮らしに寄り添う施策に懸命に取り組んでまいりました。職員や県議会のご協力にも感謝いたします。これからも、物価高対策、未来への投資、安全安心の確保、そして兵庫の魅力発信に、皆さまとともに、全力で取り組んでまいります。引き続きのご応援をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。
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斎藤氏は昨年3月に、元西播磨県民局長が配布した文書を発端に大きなバッシングを受けた。同年7月に元県民局長が死去したこともあり、バッシングは過熱。同年9月には県議会の全会一致で不信任案が可決し、自動失職となった。失職を受けて同年11月17日に投開票が行われた県知事選挙では約111万票を獲得して再選を果たしていた。
その後もバッシングは続き、複数の案件で提訴されるなどしたが、今年の11月12日にはすべて不起訴処分となっていた。不起訴となったのは
・ポスター作成にまつわる公選法違反
・阪神とオリックスの優勝パレードを巡る背任
・県に贈与された特産品ワインに関する背任
・県内22市長による公選法違反容疑
・県知事選で落選した稲村和美氏の後援会のX(旧ツイッター)アカウント凍結に関する偽計業務妨害
・稲村氏に関するデマ投稿に対する2件の公選法違反
の7件(デマ投稿2件カウントのため)。テレビや新聞でさまざまな“疑惑”が大きく報じられたが、元県民局長が文書で指摘した“疑惑”も含めて不起訴となった形だ。