400万円超のラジコン型草刈り機がSNS上で大きな注目を集めている。
「河川管理って大変だけど、技術でカバーするのです。
初めて操作したけど神刈くん。すげぇ。」
とその使用風景を紹介したのは日本ミズベ研究所代表の富山ゆう太さん(@mizube_tomiyama)。
富山さんが「神刈くん」と呼ぶのは株式会社アテックス(愛媛県松山市)が製造・販売する「ハイブリッドラジコン草刈機 神刈」。スマートフォンから操作可能なラジコン型草刈り機で、平坦な所はもちろん土手のような傾斜地でもすいすい草を刈ってくれる優れものだが、希望小売価格は4180,000円(税込)からとけっしてお安くない。
投稿自体は2022年のものだが最近あらためて注目され、SNSユーザー達から
「神刈一択だよね 値段高いけど、性能高い 安いのは、『安物買いの銭失い』」
「この前、この子見た。 操作手がオイルや燃料やら積んだリヤカー引っ張ってて、主従逆転みたいで面白かった。」
「ググってみたら色々種類あった すごいな。これ作業が楽になるだけじゃなくてヘビとかハチとかマダニとかにやられる危険も減るよね?それだけでもすんげえ価値あると思う。マダニはコレにひっついてくるかもしれんが…」
など数々の驚きの声が寄せられている。
富山さんにお話を聞いた。
ーー撮影されている場所はどちらでしょうか?
富山:撮影場所は大分県由布市湯布院町を流れる大分川です。由布院温泉で有名な場所ですね。
川の中で外来水草の駆除活動をしているのですが、それを際に堤防の草が邪魔になるので、そのための作業でした。
ーー神刈を導入された経緯は?
富山:一緒に活動している大分県の河川管理の部署が神刈り君を保有していたので今回使用しました。なお県職員が公務で使用したため、私どもの費用は発生していません。
ーー神刈を利用されたご感想を。
富山:私も操縦させてもらいましたが、とにかくパワフルです。どんな草の塊でも一瞬で粉砕してくれました。操縦はラジコンと同じでとても簡単で、誰でもできると思います。また重心も低く、土手の斜面でもひっくり返らない安心感があります。人が乗っていたら斜面は危険ですからね。
草刈はとても大変で、人手も必要です。このまま人口減少が続くと誰も河川を管理できなくなります。こういうテクノロジーを活用することで河川管理を楽にして、河川の利活用や環境保全が進むことを願っています。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
富山:反響が大きく驚きました。愛くるしい見た目と、その威力のギャップにみんな驚いたんだと思います。河川管理の最前線をお伝えできてよかったです。これを機に川や森など、自然との共生を考えてくれたら嬉しいです。
◇ ◇
「神刈くん」はウェブ上でもカタログや公式使用動画が公開されている。また来年3月末までは『みどり投資促進税制』が適用され半額以下で導入できるケースもあるようだ。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
富山ゆう太さん関連情報
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