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カンテレ・田中友梨奈アナ「まずは修業、修業」納得できず号泣したことも…入社2年目の関西注目女性アナ

中江 寿 中江 寿
田中友梨奈アナウンサー(撮影・坂部 計介)
田中友梨奈アナウンサー(撮影・坂部 計介)

 カンテレの田中友梨奈アナウンサー(23)がこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。報道、スポーツ、バラエティーと幅広く活躍する入社2年目の彼女が、アナウンサーになったきっかけ、仕事で流した悔し涙、これからの目標について語った。

 中高と陸上部に所属。当時、友人の母親から掛けられた言葉が、アナウンサーを目指すきっかけとなった。「〝友梨奈はずっとしゃべっているし、うるさいから、アナウンサーとかになればいいんじゃないの〟と言われたのが、高校からずっと頭にあって。駅伝の実況をしたいなと、ふと思って」。自身も駅伝を経験。「(たすきを渡すとき)めちゃくちゃ不細工な顔になるんですよ。〝行け~〟って叫んじゃう。やっていても泣きそうなくらい感動するし、テレビで見ていると、すごく感情移入しちゃうので。一番、好きなスポーツなので、アナウンサーとして関わりたいと」。選手の気持ち、レースの素晴らしさを伝えたい思いが芽生えてきた。

 高校卒業後は地元の福岡を離れ、関西学院大学へ進学。「きっとなれないけど、自分で可能性をゼロにしたくなくて。ちゃんと目指そうと思ったのは大学からです」。コロナ禍でほとんどひきこもりのような学生生活だったが、在学中はメディアコミュニケーションを学び、アナウンサーやマスコミ関係者を輩出するゼミに入った。2年生の12月くらいからアナウンススクールに通い始め、3年生になる頃にはセント・フォース関西に所属して、現役女子大生のフリーアナウンサーとして企業の経営者を取材することもあった。

 アナウンサーになりたい気持ちは日増しに強くなった。「大学受験と一緒で。受からなかったら負けみたいな感じになっちゃって」。不安と焦りを抱えながらも、縁あって関西テレビに入社が決まった。母親からは「福岡で受けないの?」と言われたこともあったが、受かったことを伝えると、電話口で「バンザイ!」と喜んでくれたという。

 同局には駅伝、マラソンの中継もある。夢に大きく近づいたと思ったところ、今年1月に行われた「第44回大阪国際女子マラソン」の「YouTube裏生実況」を担当することになった。しかも、憧れの元マラソン選手で陸上解説者の増田明美と共演。「(入社)1年目でかなうとは思っていなかったので、すごくうれしかったですね」と振り返った。

 増田とは学生時代から面識があった。就職活動が一段落した頃、ダメ元で直接メールで「陸上の勉強がしたいので」と思いを伝えると、すぐに返事があり、大阪で会うことに。ペンとノートを手に伺うと、逆に取材されたという。「私の情報を調べていて、ノートに筆ペンを持っていろいろと」。人と会うときの姿勢に感銘を受けた。その時に「いつか一緒にお仕事がしたいです」と打ち明けた。

 大きな喜びを感じたのも、悔し涙を流したのも「陸上」の仕事だった。2月の「第5回全国大学対校男女混合駅伝競走大会」で中継所の実況を担当。しっかりと準備をしたつもりだったが、全く納得できるものではなかった。「今までずっと駅伝が好きで、たくさん実況を見てきた分、理想の実況に自分の実況が全然届いてなくて。もっと選手の思いとか、取材した材料はたくさんあるから入れたかった、というのはありました」。落ち込むだけ落ち込んだ。

 表彰式の司会を終えて、周囲からねぎらいの言葉をかけられると、緊張が解けたせいもあり、感情がこみ上げてきた。「『友梨奈ちゃんお疲れ』、『頑張ったね』って言われて〝ドゥーン〟と…」。先輩の橋本和花子アナウンサーに抱きついて号泣した。

 悔しさをバネにする。「どの中継においても、全て人にやり方を教えてもらうのではなく、自分のやり方を見つけたいなと思っていて。うまくやろうとしすぎると言われるので、普段のしゃべってる田中のままでしゃべった方が伝わるんだろうかとか」。どのような形で視聴者に届けるのがいいのか試行錯誤している。

 夢は大きく膨らんでいる。「(駅伝の)センター実況をやりたいですね。でも、まずは修業、修業」。熱く語る表情は光り輝いていた。

 ◆田中友梨奈(たなか・ゆりな)2001年12月29日生まれ、23歳、福岡県出身。関西学院大学卒業後、2024年に関西テレビ入社。「newsランナー」(月、水曜、16・50)、「おかべろ」(土曜、14・28)、「フットマップ」(土曜、18・30)などに出演中。

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