akiya_b

「ランチって高いですよね?」金銭感覚や価値観で違和感…お見合い相手の見極め方【恋愛婚活心理学者が語る】

夢書房 夢書房

30代女性のAさんは婚活中で、同年代の会社員・Bさんとお見合いすることになった。Aさんはお見合いのなかで「昼食はいつも友人とランチしている」と話すと、Bさんは「ランチって高いですよね?なんで自炊しないんですか?」と聞かれた。

さらに趣味の話になると「趣味って結局お金かかりますよね。なんでそんなお金使ってまで続けてるんですか?それって投資の回収あります?」と畳みかけられ、Aさんは内心ドン引きしてしまった。 

話によるとBさんはかなりの節約家で、旅行や外食もほとんどせず貯金を重視しているようだ。結婚において金銭感覚や価値観の一致は大切だが、Aさんは相手の質問の仕方や考え方に強い違和感を覚えた。

婚活において、相手と自分との「金銭感覚」や「価値観」で違和感を覚えたとき、どのように判断・対処するべきなのだろうか。結婚相談所「SMART BRIDAL」代表取締役で恋愛婚活心理学者の吉野麻衣子さんに話を聞いた。

―限られた時間の中で、どうすれば相手の価値観や金銭感覚を見極められるのでしょうか

お見合いなどの短時間で見極めるには、表面的な「何にお金を使うか」ではなく、「なぜ、それにお金を使うのか」という理由や背景に注目するのが重要です。例えばAさんのランチは「友人との時間」という価値がありますが、Bさんは「コスト」でしか見ていません。

この「何を大切にしているか」を探るため、以下の3点が有効です。

 ①「なぜ貯金するのか」など理由を掘り下げる質問

 ②「もし1億円当たったら?」といった仮定の質問

 ③「店員さんへの態度」など周りへの振る舞いを観察する

相手の行動の裏にある「価値の優先順位」を見極めましょう。

―「節約家」という価値観は、結婚後の生活や環境によって変わっていくものなのでしょうか

結論から言うと、その人の「価値観の核」となっている部分は、結婚しても簡単には変わりません。

もちろん、人間の性格の半分は遺伝子で、残り半分は環境で変わると海外の様々な研究でも出ていますので、表向きの考え方など変わる場合があります。 「子どもの教育費のため」といった夫婦共通の目的ができれば、そこにお金を使うことに柔軟になる人もいます。

しかし、注意すべきはBさんのように「なんでそんなお金使うの?」と他人の価値観を頭ごなしに否定するタイプです。 これは単なる「節約家」ではなく、「自分の考えだけが正しい」という姿勢の問題かもしれません。

こうした他者への尊重を欠く姿勢は、結婚生活で環境が変わっても、変えていくのは極めて困難と言えるでしょう。

―相手の質問や発言に違和感を覚えたとき、それは我慢して受け入れるべきでしょうか。それとも相性の問題と考えるべきでしょうか

その「違和感」は、あなたが絶対に無視してはいけない、最も信頼すべき「心のサイン」です。 我慢して受け入れるべきではありません。それは明確な「本能レベルでの相性の問題」と考えるべきです。

しかしながら、そのサインの要因を考えてみましょう。ただの経験であれば、そもそものn数が少なすぎており、基準として少ない可能性が高いです。Aさんが感じたのは「金銭感覚の違い」以上に、「自分の大切な価値観を否定された」という痛みです。

婚活で重要なのは価値観が同じことではなく、「価値観の違いをお互いに尊重できるか」です。 違いを否定する相手と我慢して結婚しても、将来あなたが自分を押し殺し、息苦しさを感じ続けることになります。自分の感覚の根本要因を見極めてみてください。

◆吉野麻衣子(よしの・まいこ)株式会社SMART BRIDAL代表取締役社長/MBAホルダー/恋愛婚活心理学者/モデル

結婚相談所SMART BRIDAL代表として、「MBA(経営学)・心理学・AI・オンライン」を融合させた科学的根拠に基づく戦略的婚活をサポートしている。「離婚しない幸せな結婚」を理念に掲げ、どの様な境遇の方でも幸せな結婚が出来るように、多くの方を幸せな結婚に導いている。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース