映画「ラスト」に小道具の銃のを提供した会社「PDQアーム&プロップLLC」のオーナーであるセス・ケニー氏が、俳優アレック・ボールドウィンとプロデューサー陣を提訴した。同作では、撮影中に起きた誤射により、撮影監督のハリーナ・ハッチンスさんが死亡、ジョエル・ソウザ監督が負傷していた。ケニー氏は製作陣から「責任転嫁による中傷キャンペーン」を仕掛けられたとして、訴えを起こした形だ。
10月22日にニューメキシコ州で提出された訴状では、主演のボールドウィンとプロデューサー陣を、「虚偽の印象によるプライバシー侵害、不法占有、不当利得、および契約関係への不法な干渉」で訴えている。製作陣の「中傷キャンペーン」のため、映画業界で仕事を得ることが困難になったとして、損害賠償を求めている。
訴状では、小道具の銃は誤射が起きる前は「良好な状態で機能していた」とされており、「厳格な安全指針および実施規範の定めに従い、かつ、製作陣が地域・州・連邦の各法令を遵守することを前提として」貸し出したと記載されている。