「朝まで生テレビ!」などの司会者として知られるジャーナリストの田原総一朗氏(91)が26日、自身のX(旧ツイッター)に動画を投稿。司会を務めていたBS朝日「激論!クロスファイア」の19日放送分で「高市に大反対すればいいんだよ。あんなやつは『死んでしまえ』と言えばいい」と発言したことについて謝罪した。
田原氏は「先週放送の『激論!クロスファイア』で、不適切な発言をしたことを謝罪いたします。高市総理、そして視聴者の皆様、関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
19日放送の同番組では、自民党の片山さつき財務相(66)=就任前に出演、立憲民主党の辻元清美参院議員(65)、社民党の福島瑞穂党首(69)が出演。首相就任前の自民・高市早苗総裁(64)が選択的夫婦別姓に否定的だという話題で、辻元氏と福島氏が高市氏を批判した際、田原氏が「高市に大反対すればいいんだよ。あんなやつは『死んでしまえ』と言えばいい」と発言。SNSなどで炎上状態となった。
田原氏は23日、自身のXで「10月19日放送の討論番組『激論!クロスファイア』における発言についてお詫び致します。発言の主旨は、野党に檄を飛ばそうとしたものでしたが、きわめて不適切な表現となり、深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした」と釈明していたが、今回は「高市総理」と高市氏の名を挙げ、謝罪した。
同局は24日、公式ウェブサイトなどを通じ「2025年10月19日(日)放送のBS朝日『激論!クロスファイア』において、司会・田原総一朗氏が不適切な発言を行いました。当該発言については、放送後に編成制作局が田原氏に厳重注意致しましたが、本日10月24日(金)に臨時取締役会を開催し、慎重に協議を行いました」と経緯を説明した。
その上で「その結果、田原氏の発言は政治討論番組としてのモラルを逸脱していると判断し、当該放送回をもって番組を終了することを決定いたしました。また、番組はVTR収録のため不適切発言を編集でカットすることができましたが、それを怠った番組責任者ならびに管理監督者である編成制作局長を懲戒処分としました」と番組打ち切りを決定。関係者の懲戒処分を発表していた。