米ドラマ「9-1-1:ナッシュビル」の第1話に出演した女優イザベル・テイトさんが19日、自宅で静かに息を引き取ったという。23歳。所属事務所「マクレイ・エージェンシー」によると、死因は希少な神経筋疾患「シャルコー・マリー・トゥース病」の一種で、進行性の症状に長年苦しんでいたという。
訃報に際し、事務所は「イザベルを10代の頃から知っており、最近演技に復帰しました。初めて受けたドラマのオーディションで受かり、「9-1-1:ナッシュビル」に出演しました。素晴らしい時間を過ごしていました」と追悼コメントを発表。母親カテリーナさん、妹ダニエラさんをはじめ、家族や友人への思いも綴られた。
追悼文には「イザベルは情熱に満ちた闘志ある人で、障害があっても言い訳をせず、音楽にも深く傾倒していました」「何より家族や友人と過ごす時間を愛していました」と記されている。イザベルさん自身も2022年12月のSNS投稿で13歳の時に神経筋疾患と診断されたことを告白。「この病気を受け入れるのは非常に困難だった。身体だけでなく精神も蝕まれていくようで、自分を見失っていた」と率直な思いを語っていた。「なぜ自分がこの運命を背負ったのかは分からない。でも、それを受け入れ、定義されないように生きていく」と前向きな姿勢を見せていた。2024年7月には母カテリーナさんとともに日本を訪れており、インスタグラムに旅行を楽しむ様子もつづっていた。