俳優ダニエル・デイ=ルイス(68)は、引退宣言をして恥をかいたと思っているそうだ。2017年に映画界からの引退を宣言しながらも、息子ローナンの監督作「アネモネ」で復帰を果たしているダニエル、ニューヨーク映画祭に出席した際、当時の宣言についての後悔を語った。
ダニエルは「仕事を辞めるなんて発表して、恥をかいたし、戻ってきたことでさらに自分を笑いものにしているかもしれないね」と語った。「でもプライドのためにローナンと一緒に働く可能性を逃すなんて、そのほうが最悪の決断になると思うんだ」と父としての思いものぞかせた。「アネモネ」は3日に全米公開された。
そんな一方で、「マイ・レフトフット」(1990年)、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(2008年)、「リンカーン」(2013年)で史上唯一のアカデミー賞主演男優賞を3度獲得した超名俳優でありながらも、映画界で居心地が良いと思ったことはないとも語った。「自分には向いてないって長らく思っていた。仕事自体は大切だ。食べ物や飲み物のようにね。でも、多くの俳優たちがそうだと思うけど、世間の目というこの仕事についてくる生活が僕には全然合っていないんだ」と説明した。