動物行動学者であり環境保護活動家のジェーン・グドールさんが、10月1日、米カリフォルニア州での講演ツアー中に91歳で逝去した。訃報を受けて、長年にわたり地球環境と動物福祉に尽力してきた功績を讃える多くの著名人が追悼の言葉を綴っている。
俳優のレオナルド・ディカプリオはインスタグラムで「今日、私たちは地球の真の英雄を失った」と述べ、「何百万もの人々に希望と責任感を与えたインスピレーション」と称賛。「私の最後のメッセージは『あなたは私のヒーロー』だった。今こそ、私たちが彼女の遺志を継ぎ、地球を守る番だ」と語り、ジェーン・グドール・インスティテュートなどへの支援を呼びかけた。
女優のジェーン・フォンダも「心が張り裂けそう」と悲しみを表し、「彼女はチンパンジーとの関係を通じて、動物の知性や感情、個性を人類に理解させた」とその功績を讃えた。「彼女の人生を讃える最良の方法は、地球とすべての命を家族のように愛し、敬うこと」と呼び掛けている。
俳優のマイケル・ダグラスは「国連ピース・メッセンジャーの仲間」として追悼し、マリア・シュライバーは「世界を変えた伝説的な人物」と称賛。女優のエレン・デジェネレスは、85歳の誕生日に出演した自身の番組の映像を共有し、科学者としての道を切り開いた故人の姿を振り返った。
グドールさんは、タンザニアでの65年に及ぶチンパンジー研究で知られ、ジェーン・グドール・インスティテュートは「数々の発見により科学界に革命をもたらし、自然界の保護と再生に尽力した不屈の活動家」とその人生を称えている。