自民党の高市早苗前経済安全保障担当相(64)が19日、国会内で記者会見し、総裁選への立候補を正式に表明した。
キャッチフレーズは「日本列島を、強く豊かに。~『日本の底力』で、成長の未来へ!~」とした。「最もやりたいことは大胆な危機管理投資と、成長投資」と明言した。
世界の潮流は「責任ある積極財政」とし、官民が連係して投資を拡大すると方向付けた。「生活の安全保障」を守るために、ガソリンと軽油の暫定税率を廃止していくこと、また、人手不足の解消のために、「就労時間調整の一因となっている年収の壁を引き上げます」と語った。
いわゆる「103万円の壁」を撤廃して178万円に近づけることは、昨年12月に公明党、国民民主党との3党幹事長で合意した内容でもあるため「しっかりとやります」と重ねて強調した。「年収の壁の引き上げについてはもともと大賛成でございます。『手取りを増やす』これ、本当に大事なことでございますので、他にもおっしゃっていただいている党がございますので、しっかりと進めていきたいと思っております」とコメント。国民民主党の「手取りを増やす」というキャッチコピーをわざわざ引用し、ラブコールを送った。
野党との連係については「自公連立が基本中の基本」と公明党の名前をいの一番に挙げた。続けて「その上で他党と政策で合うか、基本政策が合致しなきゃいけませんから。基本政策が合致する野党と、できれば連立政権を組む、そこまで考えてやっていきたいと思っております」と語り、公明党以外の野党との連係も視野に入れていた。