映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」(2008年)でのインディの息子マット役や「トランスフォーマー」シリーズのサム・ウィトウィッキー役などで知られる俳優シャイア・ラブーフ(39)が、良き師である俳優ジョン・ヴォイト(86)との口論後、長年絶縁状態にあったことを明かした。2003年のコメディ映画「穴/HOLES」と2007年の「トランスフォーマー」で共演したジョンに演技の「技術」を教えてもらったというシャイアだが、政治的見解の差が理由で電話越しに口論になり、ジョンの家まで「殴り合いの喧嘩」に行くと脅したことで関係に亀裂が入ったという。
しかし、フランシス・フォード・コッポラ監督作「メガロポリス」(2025年)で共演したことをきっかけに関係を修復した。同作製作の舞台裏を収めたドキュメンタリー作「メガドック」でシャイアは「ヴォイトと僕の政治的見解はすごく違うから、ヴォイトと仲直りする必要があった。彼のことは大好きだけどね」と告白。「彼は若いころから僕のメンターのような存在だった。初めて会った真の俳優という存在で、僕を(ダスティン)ホフマンの演技の世界に初めて触れさせてくれたのも彼だった。一緒に座って、ひたすらそういう映画を見続けてくれた。それがきっかけで僕は過程と技術というものが大好きになったんだ」と2人の交流について明かした。「それまではお金を稼ぐだけのただの貧しい子供だったからね」と仕事に対する姿勢を回顧していた。
ヴォイトとの関係については「だけど電話で口論になり、僕が彼の家に殴り合いに行くって言って電話を切った。それから長年口をきいていなかったんだ」と語っていた。ヴォイトはドナルド・トランプ大統領を長年支持している。シャイアは過去に反トランプ氏の活動を行うなどしていた。
そんなシャイアは「メガロポリス」の撮影が開始される前、公の場で精神不安定な状態になり、警察沙汰も起こしていたため、降板させられることを心配していたと明かしている。