韓国で行われる「第30回 釜山国際映画祭」(17日~26日)は3日、今年から新設された、コンペティション部門「釜山アワード」の審査員を発表した。
同映画祭の公式サイトはこの日、映画監督のナ・ホンジン氏を、「釜山アワード」の初代審査委員長に選定したと発表。アジアの主要14作品の審査を行い、受賞作には「釜山アワード」が送られるという。
審査員には、海外から香港の俳優レオン・カーフェイ、インドの女優ナンディタ・ダス、イランのマルズィエ・メシュキニ監督、アメリカのコゴナダ監督、インドネシアのプロデューサーであるユリア・エヴィナ・バラ氏が選出され、韓国国内からは女優のハン・ヒョジュが参加する。ハン・ヒョジュは映画「王になった男」(2012)、「ビューティー・インサイド」(2015)、「愛を歌う花」(2016)など、さまざまなジャンルで幅広い演技を披露している。
映画祭側は「審査員は、コンペティション部門の目指すところである、アジア映画の可能性に注目し、各作品の完成度、監督のビジョン、演技の成果、芸術的貢献度などを、バランスよく審査する」と説明。また、チョン・ハンソク執行委員長は「新設されたセクションであるため、洞察力や覇気、影響力を持つ人選を心がけた」「ナ・ホンジン監督率いる審査員たちが、同じ時代に生まれたアジア映画の中からどんな作品を選ぶのか、期待している」と言及した。
「釜山アワード」は大賞、監督賞、審査員特別賞、俳優賞、芸術貢献賞の5つの部門が設けられており、賞金は計1億1000万ウォン(約1100万円)だ。