日本維新の会の吉村洋文代表(50、大阪府知事)が8日、府庁での囲み会見で、同党の守島正氏(44)、斉木武志氏(51)、阿部弘樹氏(63)の衆院議員3人が同日、離党届を提出したことについて「離党というのは、守島議員らしくないと思っています。現在、離党届については預かりの状態。僕自身は撤回をしてもらいたい」と述べた。
吉村氏は「守島議員とは市議会のころから一緒に活動してきました。今回の行動は、守島議員らしくない。一緒に改革を進めてきて、大阪の改革であったり、副首都については賛成しているし、応援すると。だけれども今の国会議員団のあり方、進め方に納得がいかないということで離党届を出された」と経緯を説明した。
その上で「日本維新の会という一つの政党が一つになって、一致団結で進めていくことが大事。国会議員団の代表選挙についても選挙をやって、いろいろな考え方があるけども選挙の結果には従おう、一致団結して進もうということで選挙をやったはず」と、守島氏らの行動に異を唱えた。
「国会議員団の進め方が違うんだということであれば、内部でやはりおかしな所は批判するべき。もし、どうしても変わらないということであれば、国会議員団の中で多数を形成して、代表をつくっていく。あるいは、自ら代表になると。それぐらいの勢いでやることだってできると思っています。そういった行動ではなく、離党だというのは守島議員らしくない」と、突然の行動を残念がった。
1週間程度の期間を置くとした吉村氏は「撤回をしてもらいたいと思います。ただ、離党届が出されて記者会見をしていることですから、ずっと引っ張るつもりはありません。ただ、守島さんには本当に翻意してもらいたい。一週間程度の期間を置いて、翻意を促していきたい」と強調した。
国会内で記者団の取材に応じた藤田文武共同代表(44)は「『仲間としてもう一度、お気持ちを改めていただいて慰留したいということを吉村代表もおっしゃられていました。私もそれに賛同してまして。『1週間ぐらい時間を』っていうことを発言されたということもお聞きしてまして、それをもってご本人たちの決意が変わらないということであればそれを受けて、党で扱いを協議したい」とした。