スマートフォンやパソコンで情報を調べる際、これまで主流だったのは従来型の検索エンジンだ。しかし近年では、質問に対して自然な文章で答えてくれる「AI検索」を利用する人が増えつつある。株式会社NEXERはこのほど、50代以下の全国の男女500人を対象に「AI検索」についてのアンケート調査を実施、結果を公開した。
まず、「普段インターネットで調べ物をする際、使用することがあるもの」を聞いたところ、23.8%の人が検索時に「AIを利用している」と回答。「検索エンジン」が9割超えと圧倒的な差があるものの、AIを検索で使う人も一定数いることが分かった。
続いて「AIを使って調べ物をする」と回答した人にその主な理由を尋ねたところ、43.7%で最多だった「複数の情報をまとめて要約してくれるから」に続いて、41.2%が「対話形式で質問ができるから」と回答。効率性と使いやすさが支持されていることがわかった。一方、「AIを使って調べ物をしない」と回答した人に理由を尋ねると「検索エンジンの方が使い慣れているから」が最多で41.5%、「まだ使い方がよく分からないから」が29.1%という結果に。従来の安心感と操作への不安が大きな要因となっていることが見て取れる。
最後に、「今後の調べ物においてAIに期待したいこと」を聞いたところ、64%の人が「回答の正確性や信頼性の向上」を期待したいと回答。具体的には「デマを事前に排除できるようになれば有難いなと思います」(30代・女性)、「ネットに書いてあることをまとめるだけじゃなくてAIが自分で考えたことを教えて欲しい」(10代・女性)などの声があった。基本性能の向上に加え、「対話の進化」や「記憶機能」など人間らしいやり取りも求められているようだ。