キッチンに置いていた玉ねぎとニンニクが、一体化してしまった──。そんな驚きの投稿がSNSで拡散され、大きな話題を呼んでいる。
玉ねぎの根元にニンニクが食い込むように入り込み、まるで玉ねぎの中からニンニクが生えてきたかのような姿。その断面は一見、新種の野菜のようで、多くの人々の関心を集めた。
この投稿を行ったのは、和紙アクセサリー作家の和結さん。この奇妙な現象について詳しく聞いた。
ーーどのような環境で置いてあったのでしょうか?
和結:玉ねぎやじゃがいもを保存するためのプラスチックケースに入れていました。室内で常温保存ですが、我が家は全館空調で常に26度前後に保たれています。そのため腐ったり傷んだりすることはまずありません。
保存期間は正確には分かりませんが、玉ねぎは常に補充しているので長くても半月から1ヶ月ほどだと思います。小ぶりな玉ねぎだったので、料理で使う機会が少なく、そのまま残っていたのだと思います。ニンニクも同じ場所に置いていましたが、その存在はすっかり忘れていました。
ーー中身の様子はどうでしたか?
和結:切ってみると玉ねぎのお尻(根の部分)に、ニンニクが食い込んでいるように見えました。
ーーご覧になったご感想やご家族の反応をお聞かせ下さい。
和結:最初は見た目にとにかく驚き、どんな腐り方をしてしまったのかと思いました。よく見るとニンニクの実の形が見えたので、玉ねぎとニンニクが一体化したのだと分かりました。
食べるには怖くて、実際に新聞紙にくるんで一度はゴミ箱に捨てました(笑)。ですが、中がどうなっているのか気になり始め、思い切って切ってみることにしました。子どもたちは「なにこれー!」「こわいー!」と大騒ぎしていました。
ーーこの玉ねぎニンニクを植えてみるという事で、さらに注目を集めておりますが、その後の様子はいかがでしょうか?
和結:Threadsに投稿したところ、たくさんの方から「植えてみてほしい」「育ててほしい」とのお声を頂き、これまた目から鱗でした。私は捨てる気満々だったので(笑)。
皆さんのお声もあり、夏休み中ということもあって、子どもの自由研究のネタになるかな?と思い植えてみることにしました。ただ真っ二つに切ってしまっていたので、どうしたものかと迷い、Threadsで意見をお聞きしました。
取り敢えず2つを合わせて紐で縛り、ニンニク部分が土に埋まるようにして玉ねぎ部分は出して植えました。5日ほど経つと玉ねぎ部分が柔らかく弱ってきてしまったので、経過を見守ってくれていたThreadsの皆さんからのアドバイスを元に、玉ねぎ部分にも土を被せました。腐らずに育つのか、それとも腐ってしまうのか……様子を見ていこうと思います。
ーー投稿の反響へのご感想を。
和結:玉ねぎやじゃがいもを放置して芽が生える話はよく聞きますし、玉ねぎとニンニクがギュッと隣り合わせになって「こんなこともあるのかぁ〜」と深く考えずにいました。
でも投稿後には「見たことない」「こんなことあり得るのか」「新種の野菜ですね」などのお声が多くて、驚きました。
調べてみると玉ねぎとニンニクは同じ「ヒガンバナ科」らしく、それもあって一体化したのかなぁと。さらに閲覧数が76万を超えたのに、「見たことがある」「そうなったことがある」という声が無かったことが1番の驚きでした。 中には「やってみたい」という声もあり、「ぜひやってみてください!」とお伝えしました(笑)。今回の現象については、野菜に詳しい方や専門家の方の意見を聞いてみたいなと思いました。
◇ ◇
コメント欄も大きな盛り上がりを見せ、多くの反応が集まった。
「これ調理したらどんな味かな!?普通にニンニク風味のタマネギって感じで美味しいのだろうか」
「こういう偶然から接ぎ木の技術とかが世に広まったんだろうなぁ🤔」
「にんにくが玉ねぎに侵食したの??玉ねぎがにんにく栄養にして育っているの?どっち?」
「何これすごいわね😂 ニンタマと名付けましょう。」
味の想像から学術的な考察、さらにはユーモアあふれる命名まで、多様なリアクションが飛び交っている。
玉ねぎとニンニクが一体化するという、まるで都市伝説のような現象。和結さんの投稿は、その驚きの見た目と“育ててみよう”という展開で、多くの人々の好奇心を刺激した。現在は植えて観察を続けており、どのような変化が見られるのかさらに注目を集めている。果たして何かに成長するのか、それとも土の中で消えてしまうのか──。
なお、今回取材に協力してくれた和結さんは、和紙や箔を使った一点もののアクセサリーを手がける和紙アクセサリー作家である。作品の数々はInstagramから見ることができる。
和結さんInstagaramアカウント:https://www.instagram.com/wayu_wakomono