興味はあるものの、身近での失敗談を耳にして踏み切れずにいる人も少なくない二世帯住宅。株式会社AlbaLinkが運営する空き家買取隊はこのほど、既婚者500人を対象に「二世帯住宅に関する意識調査」を実施、結果を公表した。
「二世帯住宅に住みたいか」を聞いたところ、「住みたい(住んでいる)(6.8%)」「条件によっては住みたい(28.8%)」と肯定的な回答は35.6%で、約3分の2の64.4%が「住みたくない」と答えた。二世帯住宅に慎重な姿勢を示す人は多い。
住みたくない理由では、「気を使う(32.6%)」が最も多く、「プライバシーを確保できない(24.2%)」「干渉されたくない(17.4%)」が続いた。「正直、二世帯住宅は無理だと思う。自分の親だったらまだ気が楽だけど、義理の親だとそうはいかない。嫌いじゃないけど、生活スタイルとか細かいことで気を使うし、気疲れするのが目に見えてる(40代男性)」「いつ自分たちの生活エリアに訪問してくるかわからないので、24時間気を抜けない(50代以上女性)」など、両親・義理の両親に気を使ってしまうことで、緊張状態が続いてストレスだと考える人が多数だった。
一方、二世帯住宅に住みたいという理由では、「家事育児が楽になる(20.0%)」が最も多く、「経済的なメリットがある(9.6%)」「親の世話をしやすい(6.2%)」「安心できる(3.2%)」「ストレスは軽減できる(2.0%)」が続いた。ライフステージの変化や日常生活で起こりやすい困りごとに対応するために、「家族」という資源を活用しようとする傾向がうかがえる。
「二世帯住宅もアリだと思う条件」を問うと、「プライバシーを守れる間取り(69.2%)」が断トツ。「会わなくても生活ができるようになっている。キッチン、お風呂、トイレなど生活に必要な場所が、それぞれある。プライバシーが守られている(20代女性)」「完全に部屋が分かれていて、アパートみたいな感じなら良い。玄関から全て分かれている状態(40代男性)」など、物理的な距離と精神的な距離を保ちつつ、サポートだけはしっかり受けられる関係を理想とする人が多かった。