2009年に亡くなった歌手マイケル・ジャクソンさんが外見や整形に執着するようになった背景には、幼少期に父ジョー・ジャクソン氏から受けた屈辱があったという。元弁護士のジョン・メイソン氏が新著「Crazy Lucky」で明かしている。
メイソン氏によれば、マイケルさんは幼い頃に父から「鼻が大きい」と言われたことが強く心に残り、それが外見への強迫観念の始まりだったという。1970年代に「ジャクソン・ファミリー」がモータウンからエピック・レコードへ移籍する際に関わった同氏は、当時のマイケルが受けた心理的負担についても詳述。「6歳で働き始めたマイケルは、初ステージ後も父から歌やダンスを褒められることはなかった」とつづっている。
また、ジョー・ジャクソン氏の厳格すぎる教育方針にも言及。「リハーサルでは常にベルトを手にしていた」「握手の際は手を潰すように力を込めてきた」と、その威圧的な態度を振り返った。
マイケルさんは生前、鼻の整形は2回だけと主張していたが、変化し続ける容姿は長年にわたり憶測を呼んでいた。メイソン氏は「真の『美』を求める整形の旅は、幼少期の批判が種だった」と記している。