兵庫県の斎藤元彦知事(47)が4日、県庁での定例会見で、自身への抗議活動に対して言及した。
記者から、定例会見が行われる県庁の外や、斎藤氏が楠木正成役として参加した5月25日の神戸市での楠公武者行列の沿道で、一部集団が抗議活動を行ったことについて「率直にどうお感じですか」と問われた。
斎藤氏は「私自身はきょうの記者会見を含めて、自分が発表させていただくべきこと、そして回答させていただくべきことをきちっとやらせていただくと。行事やイベントについても、私が参加するものはできるだけのことはさせていただくということで、県政を進めていくという気持ちでやらせていただく」と述べた。さらに「私自身は、様々な指摘、様々な声があるということは真摯(しんし)に受け止めなければならないというふうに思っている。自分がやるべき県政運営、そして仕事についてはしっかり前に進めていくということが県民の皆さんへのご負託に応えることだと思っている」と強調した。
別の記者から「斎藤知事の認識や主張をめぐって、県民が分断され、それが広がっている。深まっている。その責任をどう感じていますか」と問われた。
斎藤氏は「様々なご指摘、ご批判というものは真摯に受け止めるということが県組織の長ですから。それは当然、受け止めていくことが大事だと思う。その上で、この記者会見もそうですけど、県議会もこれから本格的な議論が始まりますし、そういった県政面をしっかり進めていく上でひとつひとつの仕事をしっかりと、対応を前に進めていくということが私の責務。いろんなご指摘やご批判を受け止めながら、きちっと県政運営を前に進めていきたいというふうに考えています」と述べた。
記者から「指摘や批判を、受け止めておられるというふうに見えない」と迫られた斎藤氏は「そういったご批判やご指摘も真摯に受け止めたい」とかわした。「しっかりと県政運営を前に進めていくということが私の、県民からのご負託に応えるということも大事なことですから、これからも全力で県政運営に邁進していきたいというふうに考えています」とした。