科学は常に進歩していく。手作りの良さはもちろんある上で、テクノロジーは確実に作業効率を高めてくれる。より多くのモノを作ることができるし、それによって生まれた時間でクオリティアップも期待できるのだ。
洋菓子店も、もちろんそうした技術の進化の恩恵を受けている。このたび神田近江屋洋菓子店(東京都千代田区)がSNS上で導入した新技術を動画で披露した。
動画に映し出されたのは、まずはメロンのフルーツタルト。瑞々しいメロンが乗っかった、なんとも美味しそうな逸品だ。
そこに上から降りてきた刃がどんどんフルーツタルトに入り込んでいく。切れ味の凄さを感じる。何の抵抗もなくフルーツタルトはカットされていった。
メロンも潰れることはなく、そつなく切り分けられたところで動画は終わった。今までは職人による手作業だったのが、機械によって作業時間を短縮できたのだという。これぞテクノロージアだ。
しかし、「この刃はどうなっているのか」「実際どれほどの作業時間が短縮されたのか」が気になる。なので、神田近江屋洋菓子店の担当者にお話を聞いた。
ーー機械の導入によって、作業時間はどれほど短縮されましたか。
神田近江屋洋菓子店:2人で行っていた作業を1人でこなすことが可能になり、作業時間は1日2時間から3時間ほど短縮されました。
ーー機械はどんなフルーツでも対応可能なのでしょうか。
神田近江屋洋菓子店: 現状全てのフルーツに対応しています。
ーーそもそも、機械の刃は振動しているのですか。どういう仕組みで切っているのでしょうか。
神田近江屋洋菓子店: 刃が高速で回転することで、切っています
ーー機械で任せられない作業は、例えばどんな作業がありますか。
神田近江屋洋菓子店: フルーツの選定や焼き菓子などの焼成、生クリームを使った作業が弊社では難しいです。
ーー投稿の反響へのご感想をお聞かせください。
神田近江屋洋菓子店: お客様だけでなく同業者の方々からもこの機械について聞かれます。
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2人が必要とされている作業を1人でこなせるようになり、かなり効率化がされていそうだ。これからも、どんどん技術は導入されていくのだろう。テクノロジーと職人技の手作業、その組み合わせで、これからもハイクオリティなスイーツを作り出していってほしいものだ。
神田近江屋洋菓子店の関連情報
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