宝塚歌劇団の星組トップスター・礼真琴(れい・まこと)が1日、「阿修羅城の瞳/エスペラント!」の千秋楽を迎え、本拠地の宝塚大劇場に別れを告げた。本公演後にはサヨナラショーが開催された。今公演で、星組の主要スターとして活躍きた極美慎(きわみ・しん)と、数々のヒロインを務めてきた小桜ほのか(こざくら・ほのか)も花組と専科に組替えし、星組生としては最後の公演となる。
8月11日付で花組に組替えになる極美は「熱く温かいパッションの星組での12年間に感謝の気持ちでいっぱいです。星組で出会った方々、出会ったファンの方とのご縁は私の宝物。東京の千秋楽までどうぞよろしくお願いします」とあいさつ。極美は組替え後の11月~12月に梅田芸術劇場シアター・ドラマシティと日本青年館で、初の東上公演を行う。ロンドンミュージカルで宝塚では大地真央が初演し、何度も再演された伝説的作品「ディーン」を27年ぶりに上演する。
同じく8月11日付で専科へ異動する小桜も「星組のみなさまと、お客さまに無限の喜びをお教え頂きました。本日で星組生としての宝塚大劇場は最後となりましたが、尊敬する礼さんから東京の千秋楽まで全身全霊で学び、研鑽してまいりたいと思います」と熱く誓っていた。9月27日からの星組全国ツアー「ダンサ セレナータ/Tiara Azul -Destino-Ⅱ」には専科生として出演する。
サヨナラショーでも2人を中心とした場面も上演され、礼から「星組生として最後になるかりん(極美の愛称)とほのかの背中を押せるようにしたい」と呼びかけられると、感極まったような表情を見せていた。
東京宝塚劇場は6月28日〜8月10日。