子どもの不登校は、「親子関係」のみならず、「夫婦関係」にも影響を及ぼすことが多い。
キズキ共育塾が運営するウェブメディア「不登校オンライン」はこのほど、2025年3月12日〜25日に、子どもが不登校・行き渋りである(であった)母親66人を対象に、「不登校の保護者の夫婦関係」についてのアンケート調査を実施、結果を公開した。
調査によると、「配偶者との関係」について、92.42%が「子どもの不登校が始まったときと同じ配偶者との結婚が現在も続いている」と回答。大多数が婚姻関係を継続していることが分かった。
「子供の不登校が始まってからの夫婦関係の変化」では、「悪くなった」が53.23%、「変わらない」が33.87%、「よくなった」が12.9%という結果に。半数以上が「悪くなった」と回答しており、不登校が夫婦関係に与える影響の大きさがうかがえる。
「不登校の対応に関して、夫婦の役割分担はあるか」という質問には、58.06%が「はい」と回答。「妻の役割」について聞くと「学校との調整」(23.22%)、「日常の食事や生活の世話など」(23.22%)、「特に不登校に関連した心理的サポートや話し相手など」(22.27%)といった回答が上位に位置した。
一方、「夫の役割」では「仕事への注力」(69.57%)が大半を占め、子どもの不登校に直接関与する役割が少ないことが浮き彫りになった。心理的サポートなどに関わる夫は一部にとどまっているようだ。
そして、「子どもの不登校に関連して、夫婦関係の危機を感じたことはあるか」という質問には、73.02%が「はい」と回答。7割以上が危機感を感じており、不登校が夫婦関係の基盤を揺るがす深刻な問題であることがうかがえる。
◆参考サイト 不登校オンライン(https://futoko-online.jp/news-article/14815/)