兵庫県の斎藤元彦知事（47）が27日、県の第三者委員会が自身のパワハラ疑惑を告発した元県民局長の私的情報を元総務部長が県議に漏洩したと認定し、斎藤氏と片山安孝元副知事（64）の指示のもとで行われた可能性が高いと指摘したことを受け、県庁で記者団の取材に応じた。
斎藤氏は「県保有情報が漏洩したことについて、保有文書を適切に管理すべき立場にある県として、元県民局長とそのご家族、そして関係者にご迷惑をおかけしたこと、さらに県民の皆さんに多大なご心配をおかけしたこと、さらには県民の皆さんに多大なご心配をおかけしたということを改めてお詫び申し上げたいと思っております」と謝罪した。
自身が漏洩を指示したとの第三者委員会の指摘について、斎藤氏は「改めて漏洩に関する指示をしていないという認識に変わりはありません。指示をしたという認識は全くございません。改めてお伝えをしておきたいというふうに思っております」と否定した。
SNS上で拡散されている元県民局長の私的情報について、斎藤氏は「本日、情報プラットフォーム法（情報流通プラットフォーム対処法）の手続きにのっとりまして、事業者に対して情報の削除申し出も行いました。また、（県の）ホームページにおいて、ネットを利用される方に、今回の情報に関するものについて拡散を控えていただくようにという旨も掲載をさせていただくということをやっております」として、削除要請を行ったことを明らかにした。
「今回の漏洩という自体が発生したということを踏まえて、私自身も組織の長として深く責任を感じております。今後、自らの処分についても検討してまいりたいというふうに考えております」と、自身への処分についても言及した。具体的には「これから検討になりますけれども、給与のいわゆるカットというものを含めて検討していきたい」とした。
記者団から「辞職する考えは」と問われた斎藤氏は「私の責任の取り方としては、やはり県民の皆さんに対して県政をしっかり前に進めていくということが私の、やはり大事な役割だと思ってます。自らの責任をしっかり受け止めて、自らにも処分をしながらしっかり県政を前に進めていくために、県民の皆さんにご理解、信頼回復についても務めを果たしていきたい」と否定した。
