公園の遊具といえば動物のモチーフをしたものも多いが、よくよく見ると奇妙でホラーな味がするものもある。
その中でも、舌にリアルな内臓の解剖図が描かれたカバの置物がある。日本中にあるという、このカバ。そのひとつを見に行ったずぅんさん(@zu_u_un)が、公園で見つけたおかしな遊具はカバだけではなかった。
「『僕は無害です』みたいな顔してるこいつなんだよ。吸収して取り込んだ人間の靴が見えてるぞお前絶対やばいやつだろ」と恐怖した、モチーフがおそらく芋虫のような遊具と出会ったのだ。
よくよく胴体を調べてみると、芋虫が蛹になり、蛹が蝶になり、蝶が卵を産み、卵が芋虫になる。蝶の一生が刻まれている。モチーフが芋虫だとしても、なぜ、自らの体に自身の輪廻の輪を描くのか。
それよりも意味がわからないのが、野球のボールやニコニコ笑顔の太陽がある。蝶も芋虫も関係が無さすぎて、怖い。
公園には白くて、目つきのヤバい狸もいたようだ。はたして、ずぅんさんはどのような経緯で、この公園にたどり着いたのか。いろいろとお話を聞いた。
ーー撮影した公園はどこにありますか。
ずぅんさん:青森県の下田公園です。ゴールデンウイークの旅行で訪れました。
ーー実際にご覧になった時のご感想を。
ずぅんさん:「あ!前にTwitterで教えてもらったやつだ!現物をやっとみられた!!」です。
ーー他の遊具で気に入ったものはありますか?
ずぅんさん:カバの前後に投稿したイモムシのような謎の遊具が好みです。お気に入りのポイントは「なんだかよくわからない」ところです。
ーーこの手の変わったものを見にいく趣味は元々ですか?
ずぅんさん:元々、ありました。別の公園に設置されているカバの遊具を約1000日ほどほぼ毎日撮影しに行ったことがあります。そのとき、フォロワーから今回の写真と同じカバがあることを教えてもらいました。
ーー投稿の反響へのご感想を。
ずぅんさん:自分も最初に知ったときそうだったのですが、カバに対して「なんで内臓……? しかもこんなに詳細に……」という声が多かったように思います。別方向としては「近所にもある!」でした。
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道を歩いてるとき、ふと公園の遊具の奇妙さに気付くと面白い気分になるものだ。もちろん、噂になるほど不思議な遊具なら旅をしてでも見に行く気持ちもわかるというもの。
なお、今回の内蔵カバのメーカーは中村製作所のものである。カタログを覗いてみると、恐竜や金魚、どんぐりがモチーフの遊具もあるようだった。しかし、芋虫や狸はいない。もしかして、ほかのメーカーの遊具なのだろうか。謎は深まってしまった。
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