株式会社日本デザインが運営するWEBデザインスクール「デザスク」はこのほど、2025年新卒入社の会社員613人を対象に、「フリーランス転身志向調査」を実施、結果を公表した。
調査によると、就職した会社にどのくらい勤めたいかについては、「できるだけ長く(定年まで)」が37.8%で最多、「3~5年程度」が14.5%で続いた。一方、将来的なフリーランス転身について、「強く(16.6%)」と「やや(24.6%)」を合わせた41.2%が「検討している」と回答した。
「検討している」と回答した人に理由を問うと、「自分の裁量で働く時間や場所を決められるから」が50.6%、「自分の興味・関心のある仕事だけに取り組めるから」が49.8%、「会社の評価や制約に縛られずに働けるから」が37.5%だった。
また、いつ頃の転身を考えているかについては、「入社1~3年以内」が28.1%、「入社3~5年以内」が22.9%、「入社直後~1年以内」が17.4%で、合計68.4%と3人に2人が5年以内の転身を考えている。
フリーランス転身で不安に感じることは、「収入の安定性が確保できるか(49.4%)」「営業・集客のスキルに自信がない(47.4%)」「専門スキルが十分ではない(38.3%)」の順。活動したい仕事は、「動画編集・映像制作(21.0%)」「Webデザイン・UI/UXデザイン(20.7%)」「グラフィックデザイン・イラスト(17.6%)」が人気を集めた。
スキルアップのためのスクールやセミナーの活用に関しては、「非常にそう思う」が31.3%、「ややそう思う」が44.9%。実際に取り組んでいることは、「副業を始めている」が36.0%、「スクールやセミナーに通っている」が35.6%、「専門書や参考書で独学している」が34.0%だった。
収入面について、「会社員の月収より上がるならフリーランスを選びたい」が34.8%、「会社員と月収が同じならフリーランスを選びたい」が15.5%だった。収入にかかわらず「会社員の方が良い」は12.9%、「フリーランスの方が良い」は2.6%だった。
理想とするキャリアでは、「ワークライフバランスを取り、仕事もプライベートも両立したい(27.9%)」「安定した収入や生活を優先し、将来への不安を最小化したい(20.4%)」「自分らしさを大切に、自由な働き方を実現したい(17.9%)」が上位に並んだ。
営業や集客力、専門スキルに不安はあるものの、今春の新卒社員は将来的なフリーランス転身に前向きで、仕事と生活のバランスも大切にしている傾向にある。
◆日本デザイン(https://japan-design.jp/)