3人に1人がトラブルに…頭ごなしの指摘は禁物!片付けられない親の荷物を処分するコツ

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画像はイメージ(beeboys/stock.adobe.com)
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 「家の物が片付かない!」という経験は、多くの人が一度はしたことがあるのではないでしょうか。終活の情報メディア「終活瓦版」を展開する株式会社林商会はこのほど、60代以上の片付けが苦手な親がいる200人を対象に、家の片付けをテーマにアンケートを実施、結果を公表した。

 調査によると、片付けについて「典型的な『いるかもと思って捨てられず、ため込むタイプ』。袋・箱や衣服などを『(明らかに要らないものでも)いつか使うかも』と捨てずにため込んで、部屋いっぱいになっていた時はさすがにビックリしました(40代男性)」「空き部屋にとにかく何でも物を置くようになった。何十年も前のキャンプ用品や、新調して使わなくなったキッチン用品などもあり、整理した方が良いと何度も言っているが、使うかもしれないと言い訳をして一向に整理しない(40代男性)」といった声が寄せられ、悩みの種となっている家庭が少なくない。

 親の荷物の量では、「非常に多い(43.0%)」と「多い(44.5%)」を合わせると87.5%となり、物をため込んでしまう傾向がうかがえる。

 親が物を捨てられない理由は、「いつか使えるかもしれないから(126票)」と「もったいないから(123票)」が〝2トップ〟の結果に。「面倒だから(81票)」「思い出があるから(66票)」と続いた。物を大切にするという意識が、「捨てられない」というマイナスの方向に作用しているようだ。

 親の荷物を片付けようとしたことがあるのは70.0%。また、約3人に1人の37.5%が片付けについて親とトラブルになったことがあると答えた。実際のケースとしては「実家のものが多いので『整理整頓、断捨離しよう』と言ったら『私が死んでからしてくれ!』と言われました(60代以上男性)」「母親がこれはまだ使えるとか、思い出があるから捨てたくないと言って、使わなくなった家電製品などをなかなか捨てようとしなくて、私がもう使わないから捨てようと言っても、お互いに感情的になってしまい、口論になったことがありました(40代男性)」「こちらの否定で終わります。あなたはなんでも捨てようとする!と怒られて片付けたものを元に戻すことをします(50代女性)」といった意見があった。

 親の荷物の片付けについて、最も多かったのが「親が元気なうちに一緒に整理を進めたい」で42.5%、次いで「親に整理をしてもらいたい」が33.5%。あくまでも、本人の意志のもとで片付けをしてほしいという人が多い。

 親に片付けてもらうための効果的な方法については、「ほこりをかぶっていて思い出の品ではなさそうなものは本人に聞かずに捨てた。後から確認したらやっぱり物の存在自体を覚えていなかったので良かった(30代女性)」「後に残った者が困るだけだから、今すぐ処分しなくても良いから①大切なもの、②その次に大切なもの、③とりあえずとっておくもの、④処分しても良いもの、というように分類をお願いした(60代以上男性)」「捨てることに罪悪感がある世代の人なので、『必要ないけれど、捨てるのももったいない…』と感じている品をこちらがもらい受ける、という手は有効だと思います。使いきれていない箱とかカバンとか、書類入れを引き取ると喜ぶので、それを(私が代わりに使い切って)捨てる…みたいな形で。『物が減ればスペースが増えて、部屋が使いやすくなる』を実感してもらうのが一番良いかな、と思っています(40代男性)」など、頭ごなしに指摘せず、親の性格や片付けができない原因に合わせてアプローチをしていくことで、状況を改善することが期待できるとしている。

 ◆終活瓦版(https://syukatsukawaraban.com/

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