万能ポリ袋アイラップの使い方やレシピを紹介する書籍「アイラップのトリセツ」が発売された。
1976年に岩谷マテリアルが発売したマチ付きの耐熱ポリ袋「アイラップ」は新潟、山形など日本海側を中心に愛用されてきたが、2018年頃より全国的に注目を集め出荷量は約2倍に。ティッシュのように取り出せる形状と、発売当初から変わらないレトロかわいいデザインも人気の商品。保存袋としてだけでなく、耐熱性を利用しプリンやチャーシューの低温調理、災害時の炊飯など、調理器具としての使用も魅力となっている。
その活用方法を解説した「アイラップのトリセツ」を刊行したアイラップ愛好会のメンバーであり、株式会社山と溪谷社の編集者である五十嵐雅人さんに話を聞いた。
――冊子を発行する、アイラップ愛好会とは?
五十嵐:実は実態のない団体です。2020年に「アイラップレシピ」を刊行した際に、防災士、フードコーディネーター、キャンパー、一般のアイラップ愛好家などが集まって、アイラップが多様な世界で活用されていることにおののきながら、その使い方についてアイデアを出し合いました。その団体の名称です。
――「アイラップのトリセツ」内容は?
五十嵐:使い方の基本、アイデア集、レシピ集です。アイデアの取り扱い説明書をめざしました。アイラップファンが増えるにつれて、間違った使い方をして破裂させる、溶かしてしまう人も増えました。本書ではNG集を設け、注意喚起を行っています。
さらに「切った野菜をアイラップに入れて冷凍保存すると、くっつきにくい」など、レシピに届かない小さなアイデアも満載。もちろん時短レシピもたくさん掲載してあります。アイラップの基本がすべて学べる一冊です。
――意外で、反響のあった使い方はどれですか?
アイラップリンなど、話題のレシピが多数掲載されているのですが、ローストビーフなど、塊肉を使ったレシピは簡単で見栄えも味もよく人気が高いので、是非挑戦していただきたいです。
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時短料理、後片付けも楽に。万能すぎるアイテム「アイラップ」の魅力と注意点をまとめた本書。アイラップを日常使いして、生活を一変させたい方におすすめの一冊だ。
アイラップのトリセツ(山と渓谷社)
https://www.yamakei.co.jp/products/2824450880.html