転職サービス「doda」などを手がけるパーソルキャリア株式会社の調査機関「Job総研」はこのほど、20~50代の社会人男女284人を対象に、初任給額やその額の印象、使い道を新社会人(2025年卒)とその他の世代で比較した「初任給実態調査」を実施、結果を公表した。
新社会人の初任給額は「25万~29万円」が42.3%で最多。次いで「20万~24万円」が25.2%、「30万~34万円」が11.4%だった。「40万円以上」も7.3%いた。社会人2年目以上の人に当時の初任給額を聞くと、「20万~24万円」が50.4%で最多となり、次いで「15万~19万円」が24.2%、「25万~29万円」が12.4%だった。
さらに具体的な金額では、新社会人の平均額は「26.6万円」で、社会人2年目以上の人の「20.8万円」より5.8万円多かった。
初任給の印象について、新社会人の86.2%がおおむね「高い印象を持った」と回答したが、社会人2年目以上では、過半数の54.6%が「低い印象」を持っていた。
初任給の使い道は、新社会人・社会人2年目以上とも「貯金」「親へのプレゼント」「自分へのプレゼント・ご褒美」がトップ3。4位以降は、社会人2年目以上で「趣味」「娯楽」だったのに対し、新社会人では「投資」「自己投資」と将来に向けた価値を重視する傾向がみられた。
初任給に対する自由記述では、新社会人から「4月は研修しかしていないのに給料をいただいて申し訳ない気持ちが強かった」「金銭的な自由を得られる人間になるために、自己投資をする」といった回答があり、社会人2年目以上の人からは「初任給ばかりに目を取られて、その後の昇給率を気にしなかったのは問題だった」「親に感謝を伝えるために使えばよかったと後悔。当時は余裕もなかったので仕方ないとも思う」といった声が寄せられた。