維新「ガバナンス不全」指摘に反論 党内予備選に敗れた梅村みずほ参院議員の離党届は「粛々と」受理

杉田 康人 杉田 康人
日本維新の会の常任役員会後、記者団の取材に応じた岩谷良平幹事長
日本維新の会の常任役員会後、記者団の取材に応じた岩谷良平幹事長

 日本維新の会の岩谷良平幹事長(44)が27日、大阪市内の党本部での常任役員会後、記者団の取材に応じ、梅村みずほ参院議員(46)から出ていた離党届について「規約に基づき、先ほど役員会に諮りまして、離党について承認ということになりました」と、同日付で受理したことを明らかにした。

 岩谷氏は「受理についての議論というものはありませんでした。一般論として、離党届を出される時に、その扱いについては受理であったりあるいは不受理、受理せずに処分等々いろいろありますが、梅村さんに関しては粛々と受理をし、するべきだという意見があったりしました」と説明した。

 梅村氏と電話で話したという岩谷氏は「最終的に様々なお話をしましたが、今回離党というところで意志が固いということですかとお聞きしたら『その通りです』ということでありましたので、本日上程をさせていただいた」と経緯を語った。

 8日に投開票された参院選大阪選挙区(改選数4)の公認候補者(男女1人ずつ)を決める党内予備選に敗れた梅村氏は、16日に前原誠司共同代表(62)に離党届を提出。21日、自身のX(旧ツイッター)で、9日に岩谷氏が国会内で行った定例会見の発言が離党を決めた引き金になったとし、党のガバナンス不全が理由とした。党内予備選の結果とは、無関係としている。

 岩谷氏は、梅村氏の「党のガバナンス不全」との指摘に「日本維新の会の方で決定し、制度決定について大阪維新の会の方で制度設計した。決定と執行、しっかりと役割分担の下でやってきた。ガバナンス不全ということはないと考えている」と反論した。

 梅村氏はXで「たった1回で終わる選挙であれば、その妥当性は疑われて然るべきものです」と批判したが、岩谷氏は参院大阪選挙区での党内予備選について「今回限りという発言を切り取られてネット等に流れているところがありますが、4月9日の記者会見では『現時点では今回限りである』と。それは、参議院であるとかあるいは他の各級選挙についても併せてのご質問でありましたから、現時点では今回限りというお話をした」と釈明した。

 さらに「同時に、同じ記者会見の中で『検証し大きな課題がなければ、あるいは課題が解決されれば3年後の参議院大阪選挙区でもやらなければおかしいという話になる、と私は思う』ということを申し上げておりますので、その点について理由とされていることについては、誤解があるのではないかという風に考えています」と強調した。

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