地域政党・再生の道の石丸伸二代表(42)が25日、都内での会見で、東京都議選(6月13日告示、22日投開票、定数127)で36選挙区に45人が立候補予定で、7月の参院選には10人(比例9人、東京選挙区1人)を擁立したと発表した。
再生の道は、都議選の公認候補者を公募。1128人が応募し、3次選考を経て38選挙区48人が合格した。辞退者や参院選出馬などで、最終的に36選挙区45人になったと説明した。
3次選考は、YouTubeで公開。石丸氏は「動画の本数は全部で50本。42の選挙区…人の多いところは前後半に分けてます。あとは合格発表、4週に渡って行ってますので4回。合わせて50本の動画。総再生回数は585万回です。平均で取ってみると、11万7000回。政治のコンテンツとして、アベレージ10万再生を超えた。これは快挙と言っていい結果だと感じています。政治を扱ってこれだけ回数が出る。まずなかったと思います」と分析した。
視聴者の都道府県別では、東京都が22%だったとして「東京都だけに絞ると2割しかない。10万の2割…2万です。2万再生をざっくり42選挙区で割ると、選挙区あたり500弱。500しか見られていないんです。これが今の現状、ネットメディアの限界です。この社会を動かせるのは、マスメディアしかないと改めて感じた…感じざるを得なかったという結果です」と課題を挙げた。
年齢構成では「ほとんどが私より上の世代です。65歳以上が3割を占めているというのが再生の道の視聴者の属性です」と説明した。石丸氏は「若い人の人気で、これから向かう都議選、参院選何とかなるとハナから思っていません。人口の構成の上でも、マジョリティーは私より上の世代。その世代の皆さんがこうしてYouTubeを介し、YouTubeで再生の道をご覧くださった。もっと言えば、支持してくださっている」と強調した。
65歳以上の視聴者が3割を占めているという分析結果を踏まえ、記者団から「オールドメディアに相関関係があるとみられている世代の人が、オールドメディアに触れずに(YouTubeで)それだけ見ているということを、どうとらえているか」との質問が出た。
石丸氏は「いよいよマスメディアが窮地に追い込まれている前兆、予兆なのかなと感じます。多くの方は、若い人がスマホでネットで、政治を追うようになったというまとめをまだされていらっしゃるように感じるんですけど、実際はそうではなくなっています」と私見を述べた。
さらに「高齢の方のほうが、我々の動画に関しては視聴されているとしたら、本当に飽きられているのはマス(メディア)のほうになってきています。日中暇だからボーッとテレビを見ているお年寄りも減ってきています。お年寄りの生活スタイルがネットに近づいている。さらに彼らは、確実に歳をとって、抜けてきますよね上が。そうすると、いよいよテレビを見る人全滅すると思います」と続けた。
石丸氏は「その意味でまだまだ小さな変化ではあるんですが、将来的には非常に大きな変化を生む、その分岐点に立っているなと感じます」と主張した。