国民民主党の榛葉賀津也幹事長が25日、国会内での定例会見を行い、選択的夫婦別姓についての見解を示した。一部の報道で国民民主党は「婚姻時に別姓を選ぶことができる」とする方針を固めたと伝えられていた。
榛葉氏は「現在もこの問題は議論を整理中」とし、党としての方針はまだ固まっていないと説明した。「大事なのは家族としての一体性、これをどう保つかということと、子供の『姓』の問題ですね」とポイントを指摘。家族の「姓」の問題は「国民の家族観に直結する問題」とした上で「広範な国民の総意を作り上げていくことが大事」と強調した。
続けて「現在の戸籍制度をなくすようなことは一切考えておりません」と明言。「国民全体が納得できるような方向性を、共に考えていかなければならない」とした。
自身の考えと前置きした上で「他の党と一緒に共同提出するという風なことは考えてません」ときっぱり。党によっても、個人によっても家族観は違うということを指摘し「この問題によって国民を分断したら本末転倒だね。この議論によって与野党対決になるようなことは絶対に避けなければならないと思います」と語気を強めた。
続けて「与党がどう考えてるのかね?それをまず示してもらわないと」と不満をポロリ。「その中で国が分断されないように、家族が分断されないように、国民全体で議論をしていくということが大事だろうと思います」と語った。「『自公案』対『野党案』みたいな、対決法案にしちゃダメですよ」と重ねて強調していた。