地域政党・再生の道の石丸伸二代表(42)が25日、都内で会見し、今夏の参院選東京選挙区(改選数6、任期3年の欠員補充1)に1人、全国比例に9人を擁立すると発表した。
東京選挙区には、新人で会社員の吉田綾氏(40)が出馬。比例代表には、元沖縄県豊見城市長の宜保晴毅氏(57)も名を連ねた。
東京都議選(6月13日告示、22日投開票)への候補者擁立に向け再生の道を設立した石丸氏は3月14日の会見で、参院選に参戦することを表明していた。
石丸氏は「改めてなんですけども、この度再生の道として、参院選に参入します。目的としては教育の投資へを優先し、持続可能な社会を構築する。目先の目標としては、この夏の参院選を経て国政政党の要件を満たす。国政政党の要件はできるだけ早く満たしたい。そういう意味では5人ですし、得票率で言えば2%はもちろん目指していきます」と述べた。
綱領として「教育分野への予算配分を実施する。歳出、要は何に仕向けるかなんですが、ブロードリスニング(AIを使って民意を可視化し、政策に反映すること)、テクノロジーを使って政策を打ち出していく。これを旨とします」と説明した。
議員の任期は参院の2期、12年を上限するとした。「企業団体からの献金は一切受けない。選挙に際して行われる公開討論会。これへの出席は必須とする。公開討論会を逃げるような人間は政治家の資格がない。もっと言えば、立候補する資格さえない」と厳しい条件をつけた。
ゆくゆくは衆院選への候補者擁立も視野に入れているが「いつ気合産総選挙が来るかわからない類ですので、少し準備に時間が必要という見立てです」と説明した。自身の出馬については「自分は出ないという覚悟を持っている。自分が出るんだったら、今この瞬間に言うべきです」と改めて否定した。
東京選挙区に出馬する吉田氏は、外務省の在ロシア日本国大使館で在外公館派遣員としての勤務経験も持つ。都議選候補者の公募に応募し、石丸氏が都議選候補者の最終選考に残った120人から参院選東京選挙区の候補者として選んだという。
大混戦が予想される同選挙区だが、吉田氏は「一番の違いは、私が一般人であるということ。名の売れた芸能関係者でもないし、元々議員でもありません。一般人として今回参画をするので、例えば物価高と言われたときに、物価高イコール自分の生活に根付いているところが他の方々と大きな違い。自分も国民の当事者として、政策をこれから考えていくにあたって、自身の経験をもとに考えていけるというのは強み」と訴えた。
石丸氏は「無名ですが、実力としては最強の部類に入ると思う。単独でロシアに行って、ウクライナに行って、現地の人と政治の話ができる国会議員が何人いますか。吉田さんはできるんです。現地に行って仕事をしていたから。そういう人が国政には必要だと考えている。烏合の衆じゃダメなんです。国のリーダーです。私たちの代表を選ぶに際して、一騎当千の存在が必要。東京選挙区、最終的に何人の方が立候補されるかわからないですが、決して誰にもひけを取る、後れを取ることはまずないと自信を持って言えます」と期待を込めた。