ジョン・ボイエガ(33)が、「スター・ウォーズ」出演決定を初めに告げたのはタクシー運転手だったと明かした。2015年の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」でフィン役に抜擢された際、興奮に打ち震えたというジョンは、秘密厳守だったものの誰かに話さずにはいられなかったという。
ドキュメンタリー「Number One on the Call Sheet:ハリウッドの黒人主演男優たち」でジョンは「僕にとって『フォースの覚醒』は決定的瞬間だった」と語る。「僕らは何カ月も待ったんだ。あの大事な電話がかかってきた時、スターの皆が話す“人生が変わった電話”ってこの事かって思ったよ。現実に対する脅かしって感じでね」と興奮を振り返った。「そして出演の知らせを漏らしたことについて「タクシーに乗って運転手に話したんだ。初めて明かした人さ。ママもパパもいない。『ブラザー、僕、スター・ウォーズが決まったよ』って」と詳細を回想。「向こうは『ああ、そうなんだ、おめでとう。素晴らしいね。とりあえず(乗車賃)45ポンド(約8700円)よろしく』って」と運転手の薄いリアクションも思い出していた。「そんな瞬間だったけど、僕はシェアしたくてしょうがなかった。他言禁止ってルールは知っていたけど、これは『一生を変えるチャンスなんだ』って」と笑顔だった。
そんなジョンだが、多様性を受け入れない「スター・ウォーズ」シリーズのファンについては苦言も。「言わせてもらうよ。『スター・ウォーズ』は常に、白人的でエリート層の雰囲気があった。あまりに白人的でその中の黒人には特別な意味があるというフランチャイズさ」とピシャリ。「『スター・ウォーズ』ファンは、『ランド・カルリジアン(ハン・ソロの昔の仲間、演じたのはビリー・ディー・ウィリアムズ)がいる、(ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥを演じた)サミュエル・L・ジャクソンがいたじゃないか!』って言うだろう」「それは僕にとってクッキー生地に何個チップが入っているかといったものだ。ただ散りばめられているだけなんだよ!」と力説した。さらに黒人俳優の主演を受け入れない映画ファンがいるとジョンは批判してもいた。「僕らが親友役をするのはいいけど、ひとたびヒーローや、主役なんかになると、『何でだ。やり過ぎだ!迎合しているぞ!』ってね」と続けた。