兵庫県の斎藤元彦知事(47)が26日、県庁で会見し、自身のパワハラ疑惑などを文書で告発された問題を調査した県設置の第三者委員会の報告書に対する見解を明らかにした。
斎藤氏は、第三者委員会が認定したパワハラについて「私自身が知事就任後、県政改革やより良い県政運営を追及していきたいという高い要求水準を有していました。そのため、職員に対して厳しい言葉などで、必要と考える注意や指導を行ってきた」と説明した。
その上で「第三者委員会としてのパワハラに該当するという指摘については、私自身も真摯に受け止めたいと思っております。不快な思い、そして負担に思われた職員に対しましては、改めておわびと謝罪を申し上げたいと思います」と謝罪。自身のパワハラを初めて認めた。
斎藤氏は「今後は百条委員会でのご提言をいただきました、アンガーマネジメント研修を定期的に受講するとともに、ハラスメントのない風通しの良い職場作り、再発防止に向け取り組んでいきたいと考えております。しっかりと反省をし、感謝の気持ちと謙虚な姿勢を胸に刻んで、態度を改めていきたい」とした。
自身の責任について「反省すべきところは反省し、改めるべきところは改め、その上で県政をしっかりと前に進めていくということが大事」と強調。「私の責任を問う声も聞こえておりますが、反省すべきところは反省し、改めるべきところは改め、今回の一連の件を契機に、より風通しの良い職場環境を構築することが、県民の皆さんに対する私の責任の取り方」として辞任を否定し、続投を表明した。