ライブで「痴漢」発生指摘 運営会社、一旦は否定→「寄り添うにはほど遠い」と声明削除 “告発者”はアカ削除

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
※画像はイメージです(Africa Studio/stock.adobe.com)
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 ライブ運営会社の「キョードー大阪」がこのほど、公式の運営X(旧ツイッター)アカウントを更新。今月19日に公式サイトなどで出していた声明文について「当該投稿と弊社ホームページより削除しました。」と報告した。

 今月16日、お笑いコンビ・ラランドのサーヤがボーカルを担当し、「ゲスの極み乙女」の川谷絵音らも参加している5人組バンド「礼賛」が大阪・なんばhatchでライブを開催した。翌17日に、そのライブ内で痴漢行為があったとネットユーザーが公表していた。

 これに対応するように、ライブの運営を行っていた「キョードー大阪」が19日に声明を発表。“被害者”が公表した内容には「事実との相違がある」とし、「終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力頂き、警察立ち合いのもとで痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました」などと否定した。さらに「SNS上で誤った事実を記載・拡散することは、当社のみならず、アーティスト、会場、その他関係者の信用を大きく損なう行為となります。」と指摘。「そのため、看過できない誤情報の投稿および拡散については、今後、投稿の削除を求めるとともに、投稿者ならびに拡散者に対して、厳重に抗議してまいります。」と場合によっては厳しく対応すると宣言していた。

 痴漢行為があったと公表していたユーザーは、23日までにアカウントを削除している。

 「キョードー大阪」は、声明を出した3日後の22日にXを更新。「3月16日(日)礼賛公演中の事実確認と対応についてご報告の投稿につきまして、引用元の消失ならびに不適切な引用方法であったため、当該投稿と弊社ホームページより削除しました。」と声明文を削除したことを報告した。そして「被害を申告された方に寄り添うにはほど遠い印象を与える表現があった点に関して、被害を申告された方をはじめ、皆さまに深くお詫び申し上げます」と声明文の問題点を挙げた上でユーザーに謝罪した。ただ、声明文のどの部分が「不適切な引用」「寄り添うにはほど遠い」内容なのかは明らかにしていない。最後は「再発防止に努めてまいります。」と締めた。

 なお、「礼賛」は18日に公式SNSで「本公演における会場内でのトラブルにつきまして、ご心配をおかけし大変申し訳ございません」と謝罪し「現在、事態の把握に加え、緊急時のオペレーション体制の見直しを要請し、会場内でのトラブル防止策についての協議を関係機関と重ねております」などと声明を発表。サーヤや川谷絵音も同投稿を引用するかたちで謝罪している。サーヤは22日に金沢で行われた同バンドのライブでは警備体制を強化したことを伝え、「今後公演中に伝えられなかった場合も出口係員が対応するよう伝えてありますので、遠慮なくお知らせください」とXで報告している。

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