地域政党・再生の道の石丸伸二代表(42)が14日、都内での会見で、11日に71歳で死去した選挙プランナー・藤川晋之助さんを「ただ今は、悲しいとか寂しいという気持ちでいっぱいです。もっといろんなことを教えていただきたかったですし、もっといろんなお話をしたかったな、という思いです」としのんだ。
藤川氏は、24年7月の東京都知事選に立候補した石丸氏の選挙参謀として、次点に躍進した〝石丸現象〟の立役者となった。
石丸氏は「体調は、ずっと芳しくなかった。あの選挙(都知事選)の時も、通院を続けながら暑い中、事務所とか、街頭演説にも出てくださった。無理をさせたなというのは、申し訳なく思うところ。ただ、それでも藤川さんが選挙を振り返って『楽しかった』と言ってくださったというのは、本当に個人として感無量」と述べた。
藤川氏が入院中、動画で週刊誌報道に苦言を呈したことに触れ「あの際であの動画を撮られるってすごいな。ある意味、藤川さんらしいなと思いながら見てましたし、訃報が届いた後改めて見て、何かどうしても言いたかったんだなって感慨深かった」と、胸中を察した。
石丸氏は「藤川さんと私の不仲を煽るというか、喜んで広めるみたいなのがあったんですが、まったくそんな事実はないです。藤川事務所の実質的に本体と言って過言ではない存在…藤川さんの右腕を借りているわけですから。かなりの長い期間…昨年の終わりに相談に行ったときに『わかった』と了解をくださった。今、彼がいてくれているのがその証左」と、一部週刊誌報道での“不仲説”を全面否定した。
藤川さんが話好きで、メディアによって切り取られ、話が独り歩きしていたとして「都知事選以降、そのつどツッコミは入れていました。『藤川さん、またこんな風に報道されてますよ』『こんな風にYouTubeで何か言っている人出てますよ』って言ったら、藤川さんはそのつど『何だと!?』って怒っているんですよ」と振り返った。
石丸氏は、一部週刊誌報道に触れ「見捨てる見捨てられたっていう、また藤川さんらしい切り抜かれるワードを使っていたんですけど、そんな事実もないですよ。藤川さんが言いたかったのは『藤川が見捨てたと言われるんだけど、そんなことがあるわけない』という意味で『見捨てられたんだ』という風に、自虐として表現されていた。藤川さんは怒っていました」と説明した。